- Gamay
- ガメ
フランス・ブルゴーニュ地方にあるボジョレー周辺の黒ぶどう品種。キーワードは、明るい外観、華やかで甘い果実の香り、やわらかくてフレッシュな果実味、イキイキした酸、軽めのタンニン、軽やかな味わいなど。。比較的シンプルで早飲みタイプのチャーミングなものが中心だが、中には10年以上の熟成能力を持つものも存在する。
- Garganega
- ガルガネガ
イタリア・ヴェネト州の白ぶどう品種で、イタリアを代表する白ワインであるソアーヴェの原料として知られる。多産性のぶどうだが、収量を抑えることでレモンとアーモンド、時として白桃のアロマを持つ魅力的な白ワインをうむことが出来る。陰干しからの甘口(レチョート)も有名。
- Garnacha
- ガルナッチャ
スペイン北東部、アラゴン州原産の黒ぶどう。現在はスペインだけでなく、南フランス、オーストラリア、カリフォルニア、南アフリカなど世界中で栽培されている主要なワイン用ぶどうの一つ。基本的に温暖なエリアのぶどう。キーワードは、中庸から濃いめの色調、ドライフルーツを連想させる甘い果実の香りと、おだやかなスパイシーさ、やわらかで肉厚な果実味、まったりとした低い酸、ホロホロと崩れるような独特の質感のタンニン、豊かなボディ、高いアルコールなど。あたたかさを感じさせるまろやかな味わいが特長。単体でワインになる他、シラーやムールヴェードル、カリニェナなどとブレンドする事も多い。
- Garnacha Blanca
- ガルナッチャ・ブランカ
突然変異で果皮の色素が無くなったガルナッチャ。ガルナッチャ同様、地中海沿岸で広く栽培されている。豊かな果実味と高めのアルコール度数、穏やかでまろやかな酸味のコクのあるタイプのワインをうむ。単体でワインになる事は少なく、他の白品種とブレンドすることが多い。
- guyot
- ギヨー
グイヨとも。代表的な垣根仕立ての一つ。長い結果枝を伸ばす長梢剪定。木の片側に枝を伸ばす、ギヨー・サンプルと、両側に枝を伸ばすギヨー・ドゥーブルがある。
- Graves
- グラーヴ
グラーブとも。フランス・ボルドー地方のA.O.C.ワインの呼称。ボルドー市の南、ガロンヌ川の左岸にある産地。ボルドー地方で唯一、高品質な赤ワインと辛口の白ワインの両方を産する。この地区の中でも特に優れたエリアはA.O.C.ペサック・レオニャンを名乗る。
- Graciano
- グラシアーノ
スペイン・リオハ地方の黒ぶどう品種。補助品種でワインに濃厚な色調や華やかな香り、長期の熟成能力を与える。
- Glass
- グラス
ワインを味わう際の重要な一つの要素。グラスの形によって同じワインでも味わいは大きく変化する。
- Grand Cru
- グランクリュ
日本語訳は特級。フランスのワインに見られる表示で、公的な格付けの最上位に位置しているという証明。畑が格付けされている場合と、生産者が格付けされている場合があるが、どちらにせよ伝統的に高い評価を得てきた貴重なワインであることは間違いない。
- Grillo
- グリッロ
イタリア・シチリア州の白ぶどう品種。しっかりとしたコクのあるスティルワインになる他、マルサーラの原料としても重要。
- Grenache
- グルナッシュ
ガルナッチャのフランスでの呼び名。オーストラリアやアメリカなどでもこの名で呼ばれることが多い。
- Grenache Blanc
- グルナッシュ・ブラン
ガルナッチャ・ブランカのフランスでの呼び名。オーストラリアやアメリカなどでもこの名で呼ばれることが多い。
- Grela
- グレーラ
イタリア・ヴェネト州の白ぶどう品種。以前はプロセッコ(Presecco)と呼ばれていたが、2009年のD.O.C.プロセッコの認定のタイミングでグレーラに改名された。軽やかで華やかなスパークリングワイン、プロセッコの原料ぶどう。
- Grolleau
- グロロー
フランス・ロワール地方の黒ぶどう品種。多くがやや甘口のロゼである、ACロゼ・ダンジューの原料となる。
- Gewürztraminer
- ゲヴュルツトラミネール
トラミナー種(非常に古くからある白ぶどうで、フランス・ジュラ地方でヴァン・ジョーヌをつくるサヴァニャン=Savagninと同じ品種)が突然変異によって果皮がピンク色に変化したグリぶどう。白バラや白桃、ライチ、ハチミツなどの非常に特徴的で華やかな香りを持つアロマティック品種。ゲヴュルツはドイツ語で「スパイシーな」という意味で、白胡椒やコリアンダーシード、ジンジャーのようなスパイスの香りも。酸が落ちやすく、肉厚でボディ感の強い、果実味タップリのワインになる。遅摘みや貴腐によるくエキゾチックな香りの甘口も素晴らしい。
- gemischter satz
- ゲミシュター サッツ
ドイツ語で、複数品種の混植&混醸のワインを指す言葉。フィロキセラ以前の一般的なワイン生産のスタイル。代表的なこのワインの産地はオーストリアのウィーン近郊。
- Gouveio
- ゴウヴェイオ
ポルトガルのドウロ川流域の白ぶどう品種。ドウロの白ワインやホワイトポートのブレンドの原料となる他、スパークリングワインもつくられている。
- goblet
- ゴブレ
株仕立てのこと。フランスの南部やスペインなどで暖かくて乾燥した産地で多く見られる栽培方法。カリフォルニアやオーストラリアなどの歴史の古い畑(ここではBush Vineと呼ばれる)でも見られる。
- Geographical Indication
- GI
日本、オーストラリア、ニュージーランドのワイン法による地理的呼称。Geographical Indicationの略称。
- Generic Wine
- ジェネリックワイン
ヴァラエタルワインの対義語。ラベルにぶどう品種名は記載されず、ワインのブランド名、生産者名、産地名(多くの場合は比較的広域のもの)などが書かれている。ぶどうは複数品種のブレンドである事が多い。アメリカ合衆国やオーストラリアなどで多く見られるタイプで、価格もスタイルもカジュアルなものが多い。
- Gevrey-Chambertin
- ジュヴレ・シャンベルタン
フランス・ブルゴーニュ地方を代表するA.O.C.赤ワインの呼称。タンニンが豊かで、骨格のしっかりした、力強く長期熟成型のワインをうむ。ぶどうはピノ・ノワール。ブルゴーニュのワインを生産する村としては最も有名なものの一つ。
- Ginger Wine
- ジンジャーワイン
イギリスの伝統的な飲み物。白ワインに生姜を漬け込み、酒精強化したフレーバードワインの一種。ソーダで割ってジンジャーエール風にしたり、お湯とスパイスでホットジンジャーワインにするのが代表的な飲み方。
- green Harvest
- 摘房
一つの結果枝に2~3房なるぶどうの一部を、成熟する前に切り落としてしまう作業。複数の果実に分配される予定だった養分が少ない果実に集中されるために、より熟度の高い充実した果実を収穫することが可能になる。出来るワインの量(収量)に直結する作業なので、品質の向上度合いと照らし合わせながら慎重に行う必要がある。
- Germany
- ドイツ
ビールの国にイメージがあるが、実はワインでも常に生産量トップ10に入る重要な生産国。世界でも北に位置するワイン産地の一つで、冷涼な気候から生まれる香り高く、繊細な果実味と、ピュアな酸味のバランスは、他の産地では表現出来ないドイツならではのもの。代表的なぶどうはリースリング。
- Grey mold
- 灰色カビ病
代表的なぶどうの病害の一つでボトリティス・シネレア菌が原因で起こる。湿度の高い環境が続くと、この菌が花や葉、果実に繁殖し灰色のカビを生じる。黒ぶどうのアントシアニン色素を破壊し、出来上がる赤ワインの色を薄くしてしまうだけでなく、不快なカビ臭もつける。白ぶどうに付着し、条件が整った場合には貴腐と呼ばれる現象を起こして、極上の甘口ワインの原料となることもある。対策は風通しなど畑の衛生状態をよくしておくこと、イプロジオン水和剤の散布など。
- grape varieties
- ぶどう品種
種の下層に位置する分類。ワインになるぶどう品種は殆どがVitis vinifera種に属し、有名なものとして黒ぶどうのカベルネ・ソーヴィニヨンやピノ・ノワール、白ぶどうのシャルドネやリースリングなどが挙げられる。世界には1,500種を超えるワイン用のぶどう品種が存在するとされている。同じぶどう品種は共通の香りや味わいを持つ。
- Germanic bottle
- フルート型ボトル
スラリと背の高い細長型の瓶。伝統的にドイツやオーストリア、フランスのアルザス地方などで使用されてきた形状で、他の産地でも、リースリングやゲヴュルツトラミネールなどの上記の国々で生産されているぶどうからつくられるワインにはこのボトルが使用されることが多い。