- field Blend
- 混植
複数の品種を同じ畑に植える栽培方法で、フィロキセラ以前の伝統的なスタイル。品種によって生理的な成熟のタイミングが異なるために、同じ畑で複数回に分けて作業を行う必要性が出て来るが、同じ理由で病気や悪天候などのリスクを分散することが可能。一度に収穫して全て同時に仕込む場合と、品種ごとに収穫して別々に仕込む場合がある。
- Flor
- 産膜酵母
フロールを参照
- Fortified Wine
- 酒精強化ワイン
醸造法によるワインの4分類の一つ。ワインの醸造中に、ブランデーなどのより度数の高いアルコールを添加して、ワイン自体のアルコール度数を高めたもの。通常のワインのアルコール度数は12度~13度前後だが、酒精強化ワインでは15度~22度程度になる。アルコール度数が高くなる事で保存性が高まるだけでなく、味わいにもコクが生まれる。代表的な酒精強化ワインに、シェリー、ポート、マデイラがある。
- fining
- 清澄
ワインの製造工程の一つ。オリ引きを行った後にさらにワインを透明にするための作業。卵の白身やゼラチン、珪藻土などの清澄剤を使用してワイン中の濁り成分を落とす。
- fruit sorting
- 選果
ワイナリーに搬入したぶどうを、破砕の前に選果台と呼ばれる台の上に流し、腐敗果や混入した梗などを取り除く作業。高品質なワインをつくる際に重要な工程。
- Fermentation
- 発酵
微生物が有機物を代謝してエネルギーを得る過程。そこで生成される代謝物としてアルコールや炭酸ガスなどが生まれる。この微生物の働きで人間にとって有用なものを発酵、よくないものを腐敗と呼んでいる。ワインに関係する発酵としては、アルコール発酵と、一部のワインで行われる、マロラクティック発酵の二つがある。
- Fermentation in bottle
- 瓶内二次発酵
スパークリングワインの製法の一つ。泡をつくる際の二次発酵を瓶内で行う方法。シャルマ法と比較すると特にオリ抜き作業などを1本ずつやらなければならないので手がかかる。また、瓶1本ごとに発酵が行われるため瓶ごとの個体差もある程度発生する。ただし、より複雑で熟成感のある味わいになると言われる。
- Fino Sherry
- フィノシェリー
シェリーのタイプの一つ。産膜酵母と共に熟成する事で得られる、クルミなどに例えられる独特の風味を持つ。色は淡く、すっきりとして極めてドライな味わい。
- Foudre
- フードル
大樽の一種。ドイツでは1,000リットル、
- Fortified Wine
- フォーティファイドワイン
酒精強化ワインと同義。
- Foxy Flavor
- フォクシー・フレーバー
Vitis Labursca系のぶどうが持つ甘い香り。特にヨーロッパの人々にこの香りを持つワインは好まれないが、アメリカや日本ではカジュアルなレンジではあるものの、普通に存在する。
- France
- フランス
イタリアとワイン生産量世界1位を常に争う大生産国。生産量だけでなく、スティルワインのボルドーやブルゴーニュ、コート デュ ローヌ、スパークリングワインのシャンパーニュなど世界中で有名なワインが揃っており、特に高級ワインの世界では他の国を圧倒する。カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワール、メルロ、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランなどフランス原産のワイン用ぶどうが世界中で栽培されていることでも、その存在感の高さがわかる。
- Free run wine
- フリーランワイン
圧搾工程の中で最初に発酵容器から自重で引き抜かれる部分。ピュアな果実味の上品な味わい。
- Friulano
- フリウラーノ
イタリア、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州の白ぶどう品種。ソーヴィニヨナス(もしくはソーヴィニヨン・ヴェール)と呼ばれる、香りが穏やかなタイプのソーヴィニヨンと同じぶどうで原産地はボルドー。柑橘と白桃を思わせる果実の香りに、ほのかに青草のニュアンスを含んだ、爽やかなワインとなる。
- Fleurie
- フルーリー
フランス・ブルゴーニュ地方のボジョレー地区のA.O.C.赤ワインの呼称。ボジョレー地区の中でも特に優れた10の村から生産されるクリュ・ボジョレーと呼ばれるワインの1つ。「ボジョレーの女王」と呼ばれ、10のクリュ・ボジョレーの中で最もバランスがよく、エレガントな味わい。
- Full Body
- フルボディ
最も力強く複雑なタイプのワイン。果実味に厚みや複雑さがある印象。渋さが強かったり、色が濃い印象があるが、ワインのボディはそれ以外にも、アルコール度数や、果実味の豊かさ、熟成感などの要素にも左右されるため、渋くなかったり、色が淡いワインでもフルボディのものは存在する。
- Flavored Wine
- フレーバードワイン
醸造法によるワインの4分類の一つ。ワインにハーブやスパイス、ぶどう以外の果実、甘味などを加えてそれらの風味を持たせたもの。代表的なものに、ハーブやスパイスを加えたベルモット、果実やスパイスを加えたサングリア、松脂を加えたレッチーナなどがある。
- French Oak
- フレンチ・オーク
ワインの醸造や貯蔵用の容器(発酵槽や樽)の材料として使われる木材の一つ。トロンセ、アリエ、ヴォージュ、リムーザンなど樽材が供給される森の名前で呼ばれる。アメリカン・オークと比較するとタンニンが多めで、ヴァニラやココナッツのような甘い香りは控え目。
- French Colombard
- フレンチ・コロンバード
コロンバールのアメリカでの呼び名。
- Flor
- フロール
シェリーやヴァン ジョーヌの様に、樽熟成の際にわざと補酒をせずに酸化熟成をさせるワインで活躍する酵母。アルコール発酵後にワインの表面に浮かび上がって白い膜をつくるので、産膜酵母と言われる。クルミなどを連想させる独特の酸化熟成香をワインに与える。
- filtration
- 濾過
ワインの製造工程の一つ。清澄を行ったワインの透明度をさらに高めたい場合に行う作業。濾過器を通して細かい濁りまで除去する。ただ、ワインの濁り成分は旨味成分でもあるため、濾過を行わないかったり、粗いフィルターで濾過を行う場合も多い。