- 清澄
- fining
ワインの製造工程の一つ。オリ引きを行った後にさらにワインを透明にするための作業。卵の白身やゼラチン、珪藻土などの清澄剤を使用してワイン中の濁り成分を落とす。
- セコ
- Seco
①スペイン語で「ドライ」という意味でスパークリングワインの残糖量を表す言葉(フランスではSec、イタリアではSecco)。EUのワイン法では17~32g/L(±3g/Lまでの許容範囲あり)と決められている。それなりに残糖があるのにドライという表記になっているのは、元々のスパークリングワインが残糖分100g/Lを超すような極甘口で、徐々に辛口に移行していったという歴史から。 ②スペイン語でスティルワインの残糖量を示す言葉。こちらはドライという意味の通りEUの規定では残糖量4g/L以下の完全な辛口ワイン。
- セニエ
- Saignée
①ロゼワインの製法の一つ。マセラシオン法とも言う。直接圧搾法よりもしっかりした色調とタンニンを持ったロゼが出来る。セニエとは昔の病気の治療法の一つである瀉血(しゃけつ)の意味で、発酵容器からワインを抜く工程が血を抜くように見えることから名付けられた。マセラシオンも参照。 ②赤ワインの特殊な製法の一つ。赤ワインのマセラシオンの前に果汁の一部を抜くことで、果汁に対する果皮などの比率を高め、本来ぶどうが持っている力よりも濃厚な赤ワインをつくる方法。この時に抜いた果汁は別途で白ワインのようにアルコール発酵してロゼワインとして販売されることが多い。これもセニエのロゼと呼んだりするので、セニエ法でつくったロゼと混同されてややこしい。
- セミセコ
- Semi-Seco
①スペイン語で「ややドライ」という意味でスパークリングワインの残糖量を表す言葉(フランスではDemi-Sec、イタリアではSemi-Secco)。EUのワイン法では32~50g/L(±3g/Lまでの許容範囲あり)と決められている。 ②スペイン語でスティルワインの残糖量を示す言葉。こちらはドライという意味の通りEUの規定では残糖量12g/L以下のやや辛口のワイン。
- セミヨン
- Sémillon
フランス・ボルドー地方原産の白ぶどう品種。栽培しやすく安定した収量が期待出来る。強い特徴を持つわけではなく、どちらかというと目立たない存在の地味めのぶどう。味わいの特徴としては落ち着いた酸、どっしりとした重量感のあるボディなど。他のぶどうとのブレンドで活きるタイプで、原産地のボルドーでは香りと酸の高いソーヴィニヨン・ブランと厚みのあるボディのセミヨンを組み合わせる事で、高品質のワインを生産している。また、貴腐ワインの原料ぶどうとしても重要で、世界3大貴腐ワインのソーテルヌの主要ぶどうでもある。
- 選果
- fruit sorting
ワイナリーに搬入したぶどうを、破砕の前に選果台と呼ばれる台の上に流し、腐敗果や混入した梗などを取り除く作業。高品質なワインをつくる際に重要な工程。
- 剪定
- pruning
ぶどうの休眠中に行う作業で、翌シーズンのために前シーズンに伸びたぶどう樹の枝を切って樹形を整えること。翌シーズンのぶどうの収量や品質を決定付けるとても大切な仕事。
- セントラル・ヴァレー
- Central Valley
①アメリカ・カリフォルニア州のワイン産地。独自のAVAは持たないが、広大なぶどう畑を擁し、カリフォルニア全体の過半数を超えるワインをうむ大産地。 ②チリのD.O.ワインの呼称。アンデスと海岸山脈に挟まれたチリのワイン生産の中心となるエリア。マイポ・ヴァレー、カチャポアル・ヴァレー、コルチャグア・ヴァレーなどの主要D.O.を内包する広域D.O.。
- セントラル・コースト
- Central Coast
アメリカ・カリフォルニア州のAVAの呼称。南北400kmに及ぶ広い産地で多彩な気候を持つが、特に湾岸を流れる寒流のカリフォルニア海流に近い海岸寄りの冷涼な気候の畑では、シャルドネやピノ・ノワールが成功している。
- ゼクト
- Sekt
ドイツ語でのスパークリングワインの総称。一般的に3気圧以上のガス圧をもつものの事を指す。それ以下のガス圧のものはパールヴァイン(Perlwein)と呼ぶ。
- 全房発酵
- Whole-Bunch Fermentation
赤ワインの特殊な醸造法で、通常は行う除梗を行わず、梗も一緒にマセラシオンする方法。除梗機が発明される前の非常に伝統的な製法で、梗からのタンニンがワインに与えられ構造を増し、スパイシーな風味が与えられる。完熟した梗を使用しないと青臭い風味やドライなタンニンを与えることになるので注意が必要。100%ではなく、一部だけ全房をつかう場合もある。