- blend
- アッサンブラージュ
ブレンドとも。出来上がったワインを混ぜることで味わいのバランスを取ったり、複雑味を増す作業。カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロなど複数品種をブレンドしたり、同一品種の異なる畑区画をブレンドしたり、寒い年に温かい年のワインをブレンドして平均化したりなど、色々なパターンがある。
- Bubbles
- 泡
スパーリングワインの通称。
- big barrel
- 大樽
一般的に1,000L以上の大型の樽のこと。定置した上で長年使用する事を前提とした樽で、樽の成分をワインに与えるためではなく、ゆっくりとした酸素の透過を目的として使用する。ドイツのフーダーやシュトゥック、フランスのフードルやトノー、イタリアのボッティなど。
- bush vine
- 株仕立て
ぶどう樹の仕立て方の一つ。針金と柱を使用せず、ぶどう樹から短い結果枝を伸ばす。結果枝が伸びすぎると、枝が地面に垂れ下がってしまうため、乾燥地帯など枝が伸びすぎない産地で採用されている。代表的な仕立て方はゴブレ(Goblet)。
- Botrytized sweet wine
- 貴腐ワイン
貴腐ぶどうを原料としてつくられる極甘口のワイン。歴史のある世界3大貴腐ワイン産地として、フランスのボルドー地方のソーテルヌ、ハンガリー東北部のトカイ地方、ドイツのラインガウ地方のトロッケンベーレンアウスレーゼが有名。日本では1975年にサントリーの登美の丘ワイナリー(当時は山梨ワイナリー)で初めてつくられた。
- black grape
- 黒ぶどう
完熟した際に、果皮の色調が濃い紫色に色付くぶどうのこと。主に赤ワインの原料となる。
- Barrel
- 樽
ワインの醸造や熟成には主にオーク樽が使用される。オーク樽参照
- barrel aging
- 樽熟成
樽の中でワインを育成すること。樽熟成の目的としては、木目を通しての穏やかな酸素との接触、樽からの成分抽出(タンニンや樽香など)、樽のタンニンによる清澄化促進、成分の重合による赤ワインの色調の安定化、フェノールの重合による沈殿、風味の複雑化などが挙げられる。
- barrel fermentation
- 樽発酵
白ワインの醸造法の一つで、果汁を樽(主に小樽)に入れてアルコール発酵を行う。発酵終了後はそのままその樽で熟成を行う。別容器でアルコール発酵を行ってから樽に入れて熟成する場合と比較すると、樽の香りや成分が良く馴染んで目立たないワインになるとされる。
- Baga
- バーガ
ポルトガル北部の黒ぶどう品種。色は淡いが、華やかな香りと高めの酸とガッチリとした存在感のあるタンニンで、ネッビオーロ種からのワインに例えられる味わいの赤ワインをうむ。その高い酸からスパークリングワインの原料としても優れている。
- Biodynamic viticulture
- バイオダイナミック農法
有機農業の一つの形。オーストリアの人智学者ルドルフ シュタイナーが提唱した農法で、宇宙のエネルギーによって植物の生命力を活性化することで、よりよい農業を目指す。通常の有機栽培に加えて、月の動きに合わせて農作業を行ったり、プレパラシオンと呼ばれる特殊な調剤を畑に撒いたりする。ワインの品質向上への貢献は立証されているわけではないが、多くの有名な生産者が採用している農法。
- Bag in Box
- BIB
その名前の通り、紙で出来た箱(ボックス)の中に、特殊加工されたプラスチック製の袋(バッグ)が入っているタイプの容器。酸素を防ぐ素材の袋と、ワインを注いだ量だけ収縮して容器内の空間を無くすことでワインの酸化を防いでいるため、通常のガラス瓶と比較して開栓後の長期保存が可能。ガラス瓶と比較して軽量で、廃棄しやすいこともメリット。
- Barrique
- バリック
小樽の一種。元々はボルドーの樽で225リットル(750ml瓶300本分)サイズ。世界で最も普及している代表的な小樽。
- Balthazar
- バルタザールボトル
シャンパーニュ地方での12L瓶(通常ボトル16本分)の呼び名
- Bardolino
- バルドリーノ
イタリア・ヴェネト州のD.O.C.赤とロゼの呼称。ヴァルポリチェッラ、ソアーヴェと並んで、古くからヴェネト州を代表するワインの一つとされる。コルヴィーナ種を主体に複数品種をブレンドした軽やかで素直な果実味の飲み口のよいワイン。特定の昔からぶどう畑のあったエリアのワインはバルドリーノ・ クラッシコを名乗れる。
- Barbera
- バルベーラ
イタリア・ピエモンテ州原産の黒ぶどう品種。現在ではピエモンテ周辺の州でも広く栽培されている。フレッシュな果実味とスミレの花を思わせるアロマ、イキイキとした酸味のミディアムボディのワインをうむ。
- Barossa
- バロッサ
オーストラリア・南オーストラリア州のGIワイン呼称。バロッサ・ヴァレーとエデン・ヴァレーのぶどうをブレンドしたワインが名乗る。
- Barossa Valley
- バロッサ・ヴァレー
オーストラリア・南オーストラリア州のGIワイン呼称。オーストラリアを代表するワイン産地で、樹齢100年を超す自根のシラーズやグルナッシュが存在し、この土地でしか生まれない濃密で滑らかな偉大な赤ワインをうむ。
- Bianco
- ビアンコ
イタリア語で白のこと。
- Biodynamie
- ビオディナミ農法
バイオダイナミック農法を参照。
- Bijounoir
- ビジュノワール
山梨県で開発され2006年に登録された新しい交配品種。山梨27号(甲州三尺×メルロ)とマルベックの掛け合わせで生まれた黒ぶどう。ビジュはフランス語で「宝石」なので、「黒い宝石」という意味の名前。早熟で、台風の影響を受けにくい日本の気候に向いた特性を持つ。濃厚な色調としっかりとしたタンニンの骨格が特長。
- Bottle aging
- 瓶熟成
瓶内に微量に残された酸素(及び、栓の種類によってはごくわずかに透過する酸素)による、ゆっくりとした酸化作用によって起こる変化のこと。酸化と同時に成分の重合も進み、それによって若いうちにはなかったまろやかな味わいに変化していく。
- Bouquet
- ブーケ
ワインの香りをあらわす言葉の一つ。ワインの香りは大きく「ぶどうに由来する香り」「発酵に由来する香り」「熟成に由来する香り」の3つに分けられるが、ブーケはそのうちの熟成由来のもの。繊細で複雑な香りが多い。
- Bourlboulenc
- ブールブーラン
南フランス一帯で栽培されている古い白ぶどう品種。単体でワインになる事は殆どなく、ブレンド用としてワインに酸味を与える役割をする。
- Bouchonné
- ブショネ
コルク臭のフランス語での呼び名。コルク臭を参照。
- Black Queen
- ブラッククイーン
1927年に新潟・岩の原葡萄園の川上善兵衛氏がベーリーとゴールデン・クイーンを交配させてつくり出した、日本生まれの交配品種。濃厚な色調と、穏やかなタンニン、非常に豊かな酸味のワインをうむ。
- Blush Wine
- ブラッシュワイン
ロゼワインの一つのタイプ。主にアメリカで濃い色調の果皮を持つ黒ぶどうを直接圧搾法式で仕込んでつくられる、ごく淡いピンク色のワイン。代表的なものとして、ホワイトジンファンデルが挙げられる。
- Blanc
- ブラン
フランス語で白のこと。
- Blanc de Noirs
- ブラン ド ノワール
元々はシャンパーニュ地方で、黒ぶどうのみからつくられる白いシャンパンを指す言葉。シャンパーニュ地方で黒ぶどうと言えばピノ・ノワールとムニエの2種類だが、どちらかだけ使用でもいいし、両方を混ぜても構わない。通常のシャンパンよりも肉厚でコクのある味わいになる事が多い。現在ではシャンパン以外のエリアのスパークリングワインでも使われている。近年は、黒ぶどうから生産される白のスティルワインの名称としても使用される。
- Blanc de Blancs
- ブラン ド ブラン
元々はシャンパーニュ地方で、白ぶどうのみからつくられる白いシャンパンを指す言葉。シャンパーニュ地方では白ぶどうは(ほんの少しの例外を除いて)シャルドネ種なので、通常はブラン ド ブランと言うと、シャルドネ100%のシャンパンを指す。通常のシャンパンよりも硬質で鋭い酸味を持ち、エレガントで繊細な味わいになる事が多い。現在はそこから派生して、白ぶどうのみからつくられるスパークリングワインの名称としても使用される。
- Blanco
- ブランコ
スペイン語、ポルトガル語で白のこと。
- Brut
- ブリュット
「生のまま」という意味でスパークリングワインの残糖量を表す言葉。一般的にBrutと書いてあれば辛口のこと。EUのワイン法では12g/L未満(±3g/Lまでの許容範囲あり)と決められている。より辛口のExtra Brut(0~6g/L)、全くドサージュを行わないBrut Nature(3g/L未満)という、より辛口のタイプもある。
- Bourgogne
- ブルゴーニュ
①フランス東部のワイン産地。シャブリ、コート・ドール、マコネ、ボジョレーなどの有名な地区を内包する。基本、赤はピノ・ノワール(ボジョレーはガメ)、白はシャルドネという単一のぶどう品種から、畑ごとの違いが顕著に味わいに出た、繊細でエレガントなワインをうむ。ワインはぶどうが育つ畑によって味わいが異なるということを、最もわかりやすく表現している産地。 ②フランス・ブルゴーニュ地方のベースとなるA.O.C.ワインの呼称。
- Burgundy bottle
- ブルゴーニュ型ボトル
なで肩が特徴の太めの形状の瓶。伝統的にフランスのブルゴーニュ地方やコート デュ ローヌ地方、ロワール地方などで使用されてきた形状で、一般的に「ブルゴーニュ型」と呼ばれている。ブルゴーニュ地方以外でも、ブルゴーニュ原産のぶどう品種(シャルドネ、ピノ・ノワール)でつくられるワインや、ロワールスタイルのソーヴィニヨン・ブランやコート デュ ローヌスタイルのシラーのワインもこのボトルを使用している生産者が多い。
- Brunello di Montalcino
- ブルネッロ ディ モンタルチーノ
イタリア・トスカーナ州のD.O.C.G.赤ワイン呼称。サンジョヴェーゼ種(この土地ではブルネッロと呼ばれる)100%からの豊満で力強く、長期熟成能力を持ったワインをうむ。イタリアでも「贈答品にはブルネッロ」と言われる、この国を代表する高級赤ワインの産地。
- Breganze
- ブレガンツェ
イタリア・ヴェネト州のD.O.C.ワイン呼称。赤と白を産するが、有名なのはヴェスパイオーラを数ヶ月陰干ししたぶどうでつくる、甘口ワインのトルコラート。
- Blend
- ブレンド
アッサンブラージュとも。出来上がったワインを混ぜることで味わいのバランスを取ったり、複雑味を増す作業。カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロなど複数品種をブレンドしたり、同一品種の異なる畑区画をブレンドしたり、寒い年に温かい年のワインをブレンドして平均化したりなど、色々なパターンがある。
- Baby
- ベビーボトル
通常の1/4サイズのボトル。187mlが一般的だが、200mlなどの場合もある。
- Beaujolais
- ボジョレー
フランス・ブルゴーニュ地方の最南部に位置するA.O.C.ワインの呼称。ボジョレー地区全体をカバーし、赤白ロゼを産するが、圧倒的に赤が主流。ブルゴーニュの他の産地と異なり、このエリアの黒ぶどう品種はガメで、いちごなどの赤い果実や花を思わせる、フレッシュでチャーミングな香りを持った、軽やかでカジュアルなワインをうむ。軽い食事の際の最高の相棒。
- Beaujolais-Villages
- ボジョレー・ヴィラージュ
フランス・ブルゴーニュ地方のボジョレー地区のA.O.C.赤ワインの呼称。ボジョレー地区の中でも通常よりも優れた38の村から生産されるワンランク上のボジョレー。果実味のフレッシュさは保ちながら、より厚みのある味わいのワインを産する。
- Body
- ボディ
ワインの重さや複雑さをあらわす言葉。ライトボディ⇒ミディアムボディ⇒フルボディの順番に、風味が強くなり、味わいが複雑になる。一般的に赤ワイン用の言葉だが、白ワインに使用される場合もある。
- Botrytis cinerea
- ボトリティス・シネレア
灰色カビ病の原因菌。条件が整うと貴腐ぶどうをうみ、極上甘口ワインの原料になる。
- Bottle cans
- ボトル缶
近年になって開発された新しい容器の一つ。通常の缶であればワインの酸とアルコールによる腐食が心配されるが、缶内部を特殊コーティングすることでその問題を解決している。小容量から愉しめ、冷えやすく、持ち運びしやすく、さらにグラスが必要無い上に再栓可能というのが大きなメリット。
- Bobal
- ボバル
スペイン南東部の黒ぶどう品種。特にバレンシア州で集中的に栽培されていて、濃厚な色調の力強いワインをうむ。
- Bordeaux
- ボルドー
①フランス西部のワイン産地。偉大な赤ワインの産地として世界的に知られるが、数は少ないものの辛口や甘口の白ワインでも素晴らしい品質のワインを生産する。ジロンド川左岸でカベルネ・ソーヴィニヨンを主体とした赤ワイン産地であるメドック地区、ドルドーニュ川右岸でメルロを主体とした赤ワイン産地であるサンテミリオンとポムロール地区、ガロンヌ川左岸で素晴らしい赤と辛口の白の両方を産するグラーヴ地区、同じくガロンヌ川左岸で世界最高レベルの甘口貴腐ワインをうむソーテルヌ地区などが著名な産地。カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、プティ・ヴェルド、セミヨンなど、世界中で栽培されているぶどう品種の故郷でもある。 ②フランス・ボルドー地方のベースとなるA.O.C.ワインの呼称。
- Bordeaux bottle
- ボルドー型ボトル
いかり肩が特徴のスラリとした形状の瓶。伝統的にフランスのボルドー地方で使用されてきたボトル形状なので、一般的に「ボルドー型」と呼ばれてる。ボルドー地方以外でも、ボルドー原産のぶどう品種(カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、ソーヴィニヨン・ブランなど)でつくられるワインではこのボトルを使用している生産者が多い。
- Bordeaux Blend
- ボルドーブレンド
複数品種をブレンドしたワインのスタイルの一つで世界中で見られる。赤ワインはカベルネ・ソーヴィニヨンとメルロを主体に、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド、マルベックなどをブレンドしたもの。白ワインではソーヴィニヨン・ブランとセミヨンを主体に、ミュスカデルなどをブレンドしたもの。