- ハーフボトル
- Half
通常の半分(375ml)入りのボトル
- 灰色カビ病
- Grey mold
代表的なぶどうの病害の一つでボトリティス・シネレア菌が原因で起こる。湿度の高い環境が続くと、この菌が花や葉、果実に繁殖し灰色のカビを生じる。黒ぶどうのアントシアニン色素を破壊し、出来上がる赤ワインの色を薄くしてしまうだけでなく、不快なカビ臭もつける。白ぶどうに付着し、条件が整った場合には貴腐と呼ばれる現象を起こして、極上の甘口ワインの原料となることもある。対策は風通しなど畑の衛生状態をよくしておくこと、イプロジオン水和剤の散布など。
- 灰色ワイン
- Vin Gris
伝統的には色素のあまり多くない黒ぶどうを主に直接圧搾法で醸造した、ごく淡い色調のロゼワインをあらわす言葉。近年は甲州やピノ・グリなどの皮がピンク色のぶどうからつくられる、淡くピンク色がかった白ワインをこう呼ぶ事もある。
- 発酵
- Fermentation
微生物が有機物を代謝してエネルギーを得る過程。そこで生成される代謝物としてアルコールや炭酸ガスなどが生まれる。この微生物の働きで人間にとって有用なものを発酵、よくないものを腐敗と呼んでいる。ワインに関係する発酵としては、アルコール発酵と、一部のワインで行われる、マロラクティック発酵の二つがある。
- 花振い
- coulure
ぶどうの生理障害の一つで、開花の際に受粉がうまく行われず歯抜け状態の果房になってしまう現象。1房あたりの果実が減ってしまうので、収量に直結する。原因としては、開花期の雨や低温もしくは乾燥などの天候要因や、土壌の栄養状態、剪定の失敗などが挙げられる。若木にも出やすい。
- バーガ
- Baga
ポルトガル北部の黒ぶどう品種。色は淡いが、華やかな香りと高めの酸とガッチリとした存在感のあるタンニンで、ネッビオーロ種からのワインに例えられる味わいの赤ワインをうむ。その高い酸からスパークリングワインの原料としても優れている。
- バイオダイナミック農法
- Biodynamic viticulture
有機農業の一つの形。オーストリアの人智学者ルドルフ シュタイナーが提唱した農法で、宇宙のエネルギーによって植物の生命力を活性化することで、よりよい農業を目指す。通常の有機栽培に加えて、月の動きに合わせて農作業を行ったり、プレパラシオンと呼ばれる特殊な調剤を畑に撒いたりする。ワインの品質向上への貢献は立証されているわけではないが、多くの有名な生産者が採用している農法。
- バリック
- Barrique
小樽の一種。元々はボルドーの樽で225リットル(750ml瓶300本分)サイズ。世界で最も普及している代表的な小樽。
- バルタザールボトル
- Balthazar
シャンパーニュ地方での12L瓶(通常ボトル16本分)の呼び名
- バルドリーノ
- Bardolino
イタリア・ヴェネト州のD.O.C.赤とロゼの呼称。ヴァルポリチェッラ、ソアーヴェと並んで、古くからヴェネト州を代表するワインの一つとされる。コルヴィーナ種を主体に複数品種をブレンドした軽やかで素直な果実味の飲み口のよいワイン。特定の昔からぶどう畑のあったエリアのワインはバルドリーノ・ クラッシコを名乗れる。
- バルベーラ
- Barbera
イタリア・ピエモンテ州原産の黒ぶどう品種。現在ではピエモンテ周辺の州でも広く栽培されている。フレッシュな果実味とスミレの花を思わせるアロマ、イキイキとした酸味のミディアムボディのワインをうむ。
- バロッサ
- Barossa
オーストラリア・南オーストラリア州のGIワイン呼称。バロッサ・ヴァレーとエデン・ヴァレーのぶどうをブレンドしたワインが名乗る。
- バロッサ・ヴァレー
- Barossa Valley
オーストラリア・南オーストラリア州のGIワイン呼称。オーストラリアを代表するワイン産地で、樹齢100年を超す自根のシラーズやグルナッシュが存在し、この土地でしか生まれない濃密で滑らかな偉大な赤ワインをうむ。
- 晩腐病
- Ripe rot
代表的なぶどうの病害の一つで、収穫時期に発生し果実を腐敗させてしまう。ぶどうの酸が下がってくる熟期に多発し、急速に広がり、病状が進行するため大きな被害をもたらす。日本のぶどう病害の中では最も影響が大きい。
- パッシート
- Passito
イタリアでの陰干しによる甘口ワインの呼称。
- パレリャーダ
- Parellada
スペイン・カタルーニャ州の白ぶどう品種。カヴァの主要3品種の一つで、カヴァにフレッシュさと花のような香りを与える役割をしている。軽やかでアロマティックな早飲みタイプのスティルワインの原料にもなっている。
- パロミノ
- Palomino
スペイン・アンダルシア州の白ぶどう品種。辛口タイプのシェリーの原料として大変重要。