家庭菜園用語辞典/た行

意外と専門用語が多い野菜栽培の用語。ぜひ家庭菜園ライフにお役立てください。

第一花房(だいいちかぼう)植物
苗を植えつけた後、生長の過程で最初についてくる花房のこと。
花房とはトマトのように、幾つかの花が房状に着生した部分を示します。
堆肥(たいひ)肥料
落ち葉や樹木の皮、家畜の糞尿、米ぬかなどを混合し、発酵させた肥料・土壌改良材。
有用な土壌微生物を多く含み、その微生物の働きにより、土壌中の栄養分を植物が吸収しやすい形に変える働きを期待できます。
栽培の前に土壌にたっぷり施すことで、連作障害の改善や、野菜の健全な生育に効果があります。
土作りで、最も重要な資材です。
追肥(ついひ)肥料
植付け後、生育に応じて施す肥料。
生育中の野菜は肥料分の吸収が早いため、肥料分を状況に応じて追加する必要があります。追肥のタイミングは植物の種類によって異なりますが、できれば、根の先端に近い位置にまくと吸収されやすく、効果的です。すぐに効果が期待できる化成肥料(窒素:リン酸:カリ=8:8:8配合)などを使うことが多いです。
プランター栽培の場合、夏場は毎日の水やりを薄めた液肥に代えてもいいでしょう。ただし、トマトなど多肥条件で実がなりにくくなる(木ぼけする)品種は、過肥にならないようにご注意ください。
接木苗(つぎきなえ)育て方
病気や低温での生長力に優れるなど、同じ科の性質の強い品種の台木に、実なりがよい・味がいいなどの性質を持った品種の苗の上部を継ぎ合わせた苗です。両方の良い性質を併せ持った苗ができます。
トマトはトマト同士、ナスもナス同士、キュウリは南瓜、スイカはかんぴょうの台木をそれぞれ使うことが多いです。
土寄せ(つちよせ)育て方
株元に土を寄せて盛り上げる作業のこと。草丈が伸びてぐらつく株が倒れないようにしたり、間引き後の株を安定させます。
台風や強風の前にあらかじめ土寄せしておけば風雨による株の傷みを防ぎ、安定させることができます。
摘果(てきか)育て方
実った実のうちいくつかを、小さいうちに切り取ってしまう作業。
実つきの量を調節し、残した実に十分な養分を与えることによって、大きく充実した実を収穫することができます。
摘芯/芯止め(てきしん/しんどめ)育て方
開花と実のつきをよくするために、主枝の先端(生長点)を摘み、それ以上伸びないようにする作業。
トマトなどの果菜は、摘芯することで生長に費やされる栄養が実にまわるので実を充実させることができ、また、側枝に実をつけやすい品種のキュウリは、摘芯するとわき芽が伸びるため、側枝の数を増やすことができます。
飛び成り(とびなり)育て方
キュウリなどで、主枝の着果が少なく、側枝に多く雌花が付く品種を飛び成り性といいます。主枝の着果が少ないため、初期は収穫量が少なめですが、側枝を伸ばしながら長期にわたり収獲できます。
つるぼけ(つるぼけ)育て方
肥料過多、とくに窒素肥料が多すぎて、葉や茎が茂りすぎ、開花や着果が妨げられる状態を、つるぼけ、あるいは木ぼけといいます。
家庭菜園では、肥料に敏感な「トマト」で発生しやすいです。

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