イチゴ
栽培カレンダー
イチゴの育て方
土づくり
長期間の栽培になるため堆肥など腐植質に富んだ地力のある土地を好みます。有機質に富んだ、水はけが良く、保肥力のある土をおすすめします。元肥として、長く効く有機肥料を混ぜ込んでおきます。
植えつけ
元肥は控えめにして植えましょう。
鉢植えの場合、ウォータースペースをしっかり残してください。有機質に富み、肥料持ちがよく、水はけの良い土が必要です。元肥は長く効く緩効性タイプを使用しましょう。
コンテナ栽培の場合、7~8号の丸鉢に1株、60cmプランターに2株を目安に。水切れに弱いため、コンテナの場合は過乾燥させないよう注意してください。
定植時は株元の「クラウン」に土がかぶらないよう、気をつけましょう。
畑で植える場合は、30cm間隔で植え込みを。
マルチを張ると病気にかかりにくくなります。
秋植えの場合
- 摘花:充実した株を作るため、定植後1ヶ月間に咲いてくる花は摘み取るようにします。また、発生したランナー(子株)は随時切り取ります。
肥料
イチゴは肥料濃度が高いことを苦手とします。
土壌中の高い肥料濃度は根傷みの原因となり枯れてしまうこともあります。
植え付け時
固形・粒剤肥料の多様は避け、ゆっくり効く緩効性の元肥をおすすめします。
花芽がつくまでは、過度に株を茂らせず、肥料を控えめにしながら管理をしてください。
追肥
新しい葉が展開してきたら、生長を促進するために、リン酸分を多く含む肥料で追肥をしましょう。
追肥には速効性のある液肥がおすすめです。1週間に1度適宜液肥を与えましょう。
元肥・追肥が多すぎると、花芽がつかず、葉とランナーばかりになる場合があります。
病害虫予防
熟した果実はカビに犯されやすくなり、ナメクジや、鳥も狙ってきます。マルチシートや敷き藁を敷き、スレ傷予防やナメクジ対策を、また鳥が来ないよう障害物の設置も有効です。実がつき始めたタイミングでお願いします。
真冬の管理
冬場、生育が止まったように見えても株は生きています。過乾燥させないように注意しましょう。特にプランター栽培は要注意です。最低でも1週間に一度は水やりを。
水やりは忘れずに!
真冬も水やりは必要です。土の表面が乾いたらしっかり水を与えてください。
春先3月下旬頃、温度が上がってきたら元気良く葉が芽吹いてきます。週1回液肥を与えましょう。
真夏の管理
四季なり品種(らくなりイチゴ、ドルチェベリー、ローズベリー・レッド)
30℃を超えると花芽がつきにくくなります。風通しの良いところで管理をし、適宜しげりすぎた古葉を切除、また水切れをおこさないよう注意します。温度の低下とともに再び花芽が発生します。
「ローズベリー」は花芽形成が極めて安定しており、盛夏でも着果が継続しやすいです。コンスタントに液体肥料を与えましょう。
一季なり品種(蜜香・白蜜香)秋植え
越冬後、3~5月が花芽発生・収穫期です。
収穫期を終えた後は、栄養成長期に入ります。ランナー増殖を行うなど株の更新を行ってくだい。
一季なり品種の場合、親株の越冬更新を行うとクラウンが分けつし、翌春に良い花芽が発生しない場合があります。
収穫後に発生するランナーによる子株更新をお勧めします。
花が咲いたら
花が咲いて、雄しべの葯が開き花粉がでてきたら、綿棒や筆を使って雌しべ日にまんべんなく花粉がつくように受粉させてください。
受粉後、開花時期と品種により差はありますが、15~30日で熟します。
綿棒や筆を使って中心の雌しべにまんべんなく花粉がつくように受粉させてください。
収穫
果実を大きくするためには十分な栄養を与える必要があります。
収穫期に伸びてきた蔓(つる)状の芽(ランナー)は株元で切り取るようにしましょう。
特に、10℃以下の低温期、30℃以上の高温期には着果や肥大が進まないため、株の充実を優先させましょう。
収穫の目安
- らくなりイチゴ、ドルチェベリー、ローズベリー・レッド:果実全体が赤くなったら、収穫しましょう。
- 蜜香:やや色が薄いので、色の変化とともに果実から香りがしてくれば収穫可能です。
- 白蜜香:蜜香同様に果実から香りがしてきます。種の色がピンク色になれば収穫できます。
白蜜香