ナス
栽培カレンダー
ナスの育て方
土づくり
日当たりが良く、できるだけナス科を連作していない場所を選びましょう。
植えつけ2~3週間前
堆肥2kg/㎡、苦土石灰200g/㎡を混ぜ、よく耕して土づくりをしておきます。
ナスは特に根を伸ばしますので、深く耕しておきましょう。
植えつけ1週間前
配合肥料[8 - 8 - 8]など100g/㎡を混ぜ込み、幅約60cm、高さ20cmほどの畝を作り、マルチフィルムを張って下さい。マルチフィルムを張ることで、雑草や泥ハネを防ぎ、病気にかかりにくくなります。
植えつけ
ナスに適した肥料はようりん+堆肥や骨粉+堆肥など。
長く効き続ける元肥をあらかじめ畑全体にすき込んでおきます。
高温を好む作物です。特に定植時の温度に注意を。関東地方では4月中下旬以降が適期です。低温期に定植する場合は、苗カバーなどで保温しましょう。
ナスは肥料を多く必要とします。しっかり長く効く元肥を与えます。
畑の場合、株間50cm以上(長ナスぶらぶらは60cm以上)で植えつけて下さい。植え込み直後は風で折れたりしないよう、株元の茎を仮支柱に結わえておきます。
一番花が咲く頃に主枝と勢いの強い枝2本を残して、3本仕立てにしてください。
誘引ヒモは「8の字」に茎と支柱の間にゆとりをもたせて結びます。
生長とともに果実の重みで枝が折れないよう、斜め支柱も使いながらこまめに誘引してください。
コンテナ・プランターの場合
日当たりのよい場所で育てます
ナスの根は深く伸びるので、土の容量が20L以上の大きめの鉢を目安に選び、1株植えとします。日当たりのよい場所に置きましょう。
有機質に富んだ、水はけが良く、保肥力のある野菜用培養土を選びます。入れる量はウォータースペースを残し、8~9分目程度にしておきます。
追肥
ナスは肥料を多く好みます。植え付け後から2週間に1回を目安に随時追肥を。
夏場は毎日の水遣りを薄い液肥に替えてもよいでしょう。株の勢いを保つことが長く収穫するために重要です。
夏場は2週間に一度、畝の両側に1株あたり、配合肥料50g程度すき込みます。
ナスは肥料不足になると花柱(めしべ)が短くなります。おしべよりめしべが長い状態を保っていると健全です。
整枝・わき芽かき
一番花までのわき芽は摘み取りましょう。一番花が咲く頃に、主枝と勢いの強い枝を2本残して3本仕立てにするとよいでしょう。夏になり、枝が混みあってきたら剪定します。細かく分枝した側枝を切り除き、太く充実した枝を選んで、葉を数枚残し、草丈の1/2を目安に剪定。追肥もします。
涼しくなった頃から再び旺盛に葉茎が伸び、新しい枝からは「秋ナス」としておいしい果実が収穫できます。
水やり
ナスは乾燥に特に弱い作物です。特にコンテナ栽培は乾燥しやすいため、夏場は毎日水やりをしましょう。炎天下での灌水は避け、朝か夕、気温が下がってからたっぷり施します。葉裏にも水をかけると、ハダニやアブラムシなどの害虫を防ぎやすくなります。
収穫
若い果実をおいしく収穫するのがナスのポイントです。各品種の収穫適期での収穫をおすすめします。
収穫適期果長
- とろとろ炒めナス:10~12cm
- やわらか焼きナス:20~25cm
- クリーミー揚げナス:8~10cm
- たくさん中長ナス:13~16cm
- 長ナスぶらぶら:40~60cm
- ホワとろナス:15~20cm
- 焼いておいしい旨みナス:10~12cm
- ふんわりトロトロやわらかナス:30~40cm
- いっこで満腹ナス:25~35cm
木を疲れさせないよう、また収穫適期を過ぎると種子が大きくなり食感が悪化しますので、果実は大きくさせすぎず適期に収穫をしましょう。
また、ヘタのすぐ下が色づいていないのは、果実が勢いよく肥大している証拠です。こちらも「おいしい収穫」のタイミングの目安にしてください。
果皮がツヤツヤとして張りがあるうちに収穫します。ヘタにはトゲがあるので取り扱いに注意。
とろとろ炒めナス
200g 以上にもなりますが、180g程度、こぶし大がベスト。果皮がツヤツヤと張りがあるうちに収穫。
やわらか焼きナス
ヘタの下が色づいていないのは肥大中のサイン。柔らかくおいしい証拠です。
長ナスぶらぶら
収穫適期は40~60cmと長めで収穫を。
大きくなっても種子が硬くなりにくく、美味しい柔らかな果肉が維持できます。
ホワとろナス
収穫適期を過ぎると果皮が黄色く変色します。(画像左側、右側が適期)
黄色く変色したナスは、皮、果肉ともに硬くなります。種子も熟して黒くなり、口当たりが良くないため食べることはお勧めしません。