スイカ
栽培カレンダー
スイカの育て方
土づくり
水はけのよい土を特に好みます。
土作りとして、堆肥2kg/㎡を入れ、よく耕しておきましょう。
土壌適応性は高いですが、酸性土壌を嫌うため、植え付け2週間前に苦土石灰100g/㎡を混ぜておきます。山型の「鞍つき畝」を作るとき、底部に元肥を混ぜ込んでおきます。
元肥は窒素分を控えめ、燐酸分を多めが理想ですが、化成肥料 [ 8 - 8 - 8 ] 20~30g/畝でもかまいません。
植えつけ
日当たりと風とおしの良い環境を好みます。
できるだけ畑での栽培をおすすめしますが、25L以上の大型のプランターでも栽培は可能です。畑の場合、前作でウリ科の野菜を栽培していない場所を選び、十分に暖かくなってから定植します(関東地方で5月上旬頃)。
植え付けは、直径50cm程度の円形の山型に土を盛った「鞍つき畝」に植えます。1㎡あたり1本、複数定植する場合は、株間1m間隔で植えましょう。
摘芯
一坪スイカ、おいしいスイカ
摘芯後
親づるは本葉5~6枚に育ったら、親づるの先端を摘芯します。
摘芯作業が難しい場合は放置していても構いません。より早く確実な着果を促すためには、親づる5節で摘芯し、分枝する太い子づるを3~4本選んで残し、他は切り取ります。
子づるから分枝して伸びる「孫づる」は切らずにそのまま伸ばしておきましょう。
甘小丸スイカ
多分枝で多くの花芽がつきます。小型果実で着果負担が少ない品種のため、摘芯は不要です。
追肥
一坪スイカ、おいしいスイカ
つるが伸びにくく、草姿はコンパクトですが、草勢は強めです。初期は肥料(特に窒素分)を控えめにします。
実がつく前は追肥は基本的に不要です。果実が肥大し、テニスボールサイズになったら追肥します。
鞍つき畝の外周あたりに適宜(化成肥料 [ 8 - 8 - 8 ] 50g程度等)施します。
本品種はコンパクトな草姿ですが、草勢は強いため、窒素分の与えすぎに注意します。また、葉色が悪い場合には適宜追肥を行ってください。
甘小丸スイカ
多分岐で、雌花の数が多く、初期からよく着果します。
実がつく前は追肥は基本的に不要です。果実が肥大し、着果した実が鶏卵ほどの大きさになったら追肥をします。
鞍つき畝の外周あたりに適宜(化成肥料 [ 8 - 8 - 8 ] 50g程度等)施します。
つるぼけを防ぐために、窒素分の与えすぎに注意します。また、葉色が悪い場合には適宜追肥を行ってください。
収穫
しまこだまの場合
受粉した日から、35~37日頃を目安に収穫します。受粉日は必ず記録しておきましょう。
(5月上旬定植、6月中旬交配の場合) 穫り遅れないように注意します。(やや早めの収穫を心がけます。)
くろこだま、おいしいスイカ 赤/黄の場合
受粉した日から、くろこだま43~45日頃、おいしいスイカ 赤/ 黄40~45日頃を目安に収穫します。受粉日は必ず記録しておきましょう。
(5月上旬定植、6月中旬交配の場合)
「しまこだま」
「くろこだま」
「しまこだま」「くろこだま」はコンパクトな草姿のため一坪でできます!
甘小丸スイカの場合
受粉した日から、30~35日頃を目安に収穫します。受粉日は必ず記録しておきましょう。
(5月上旬定植、6月中旬交配の場合)
肥大後、着果節の「巻きひげ」が茶色く枯れていたら収穫適期です。
水やり
畑の場合、よほどしおれない限り、あまり水やりはいりません。
極端にしおれる時は、適宜水やりを行います。
人工受粉と肥大後の管理
受粉作業は朝9時ごろまでに行いましょう。
受粉した日を必ず記録して、収穫期の推測に備えておきます。
肥大してきたら、果実が汚れないよう敷きワラを敷きます。
一坪スイカ、おいしいスイカ
子づるに咲いた2~4番目の雌花を選び、前日もしくは当日に咲いた新鮮な花粉を蓄えた雄花を使って受粉します。
受粉し、肥大させる果実は1株に1~3個、子づる1本あたり1個までとし、それ以外の果実は摘果します。
甘小丸スイカ
雌花が咲いたら、当日に咲いた新鮮な花粉を蓄えた雄花を使って受粉します。
本品種は、花数が極めて多いため、露地栽培の場合は、虫媒でも受粉しやすいです。
たくさん果実は実りますが、摘果の必要はありません。
人工受粉
左:雄花、右:雌花
敷き藁をしきましょう