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vol.428
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2023年07月
フェンネルといわしのパスタ
深く濃く響きあう。同産地同士の豊かなマリアージュ
調理時間:30分〜60分
2023年07月
- いわし 4尾
- にんにくみじん切り 小さじ1
- アンチョビ 2切れ
- 松の実 大さじ2
- 白ワイン 100㏄
- パン粉 1/2カップ(オリーブオイル大さじ1)
- ブガティーニまたは太めのパスタ 160ℊ
- フェンネル 1/8株
- 玉ねぎ薄切り 1/4個分
- 干しブドウ 大さじ2
- サフラン ひとつまみ
- オリーブオイル 大さじ2
- 塩 小さじ1
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パン粉をオリーブオイルで炒め、カリカリにする。
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いわしは頭を落とし内臓を取り除き、手開きにして中骨を取る。食べやすい大きさに切る。
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フェンネルは茎の部分は薄切りにする。葉の部分はさっと茹でる。(ゆで汁をとっておく)
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フェンネルの葉を茹でたお湯でパスタを表記の時間より、1分少ない時間で茹でる。
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フライパンにオリーブオイル、にんにくを入れて火にかける。香りがたったら玉ねぎ、フェンネルの茎の部分、アンチョビを加え、玉ねぎが透き通るまで炒める。干しブドウ、松の実も加えてさっと炒め合わせ、白ワイン、サフランを加える。いわしを軽く崩すように炒め合わせ、塩を加える。全体がなじんだら茹で上がったパスタ、フェンネルの葉の部分を加え合わせる。
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器に盛って、(1)のパン粉をたっぷりとかける。
レシピ:鈴木 薫
著書には『野菜でつまみ』(学研パブリッシング)などがある。
http://suzukikaoru.main.jp/
今回のレシピは、フェンネルといわしのパスタです。シチリアの伝統的なパスタで、パスタ コン レ サルデ(Pasta con le sarde)と呼ばれています。シチリアでは、約1200年の歴史があるとされている伝統料理です。イタリアの農業食品林業政策省が発行している伝統料理のリストにも入っている由緒正しき料理なのですよ。モンテ物産でイタリア駐在を長くされていた方の情報によると、使用されるパスタは、太めのロングパスタが殆どで、なかでもシチリア生まれのブカティーニが使われる事が圧倒的に多いそうです。ショートパスタで、同じくシチリア生まれのカザレッチェは、このパスタに関しては、時たま見かける程度だそうです。 続きを見る