vol.375

2021年04月

鯛と桜のスプリングロール

鯛の自然な甘みと桜の香りを引き立てる、塩尻のロゼワイン

調理時間:30分〜60分

2021年04月

鯛と桜のスプリングロール

写真:中本 浩平

材料(2人分)

  • 鯛(さしみ用) 120ℊ
  • うど 1/2本分
  • オリーブオイル 大さじ2
  • 春巻きの皮(ミニサイズ) 10枚
  • 粗びき白こしょう 適量
  • 桜の花の塩漬け 5本
  • カッテージチーズ 100g
  • 塩 小さじ1/2
  • チャービル 適量
  • 米油またはサラダ油

  1. 鯛は棒状に10等分に切る。桜の花の塩漬けはさっと洗って塩を軽くとり、枝をはずす。うどは皮を厚めにむき、1×6cm位の棒状に切り、5分ほど水にさらす。

  2. カッテージチーズ、オリーブオイル、塩を合わせておく。

  3. 春巻きの皮に(2)、鯛、うど、桜の花の塩漬け、チャービルをのせ、粗びき白こしょうをふり、巻く。10本分作る。

  4. フライパンに米油を深さ1㎝ほど入れて熱し、(3)を並べる。上下を返して両面に軽く色がついたら、油をきる。

レシピ:鈴木 薫
著書には『野菜でつまみ』(学研パブリッシング)などがある。
http://suzukikaoru.main.jp/

この料理に合うワイン

今回のレシピは、鯛と桜のスプリングロールです。スプリングロールは、格好良くカタカナ名称にしましたが、春巻きです。薄い小麦粉の皮で、食材を包み、そして揚げる、あの春巻きです。皆さんは、春巻きを何故「春巻き」と呼ぶのかご存じですか?中国では、古くから、農業のスタートとなる立春を、とても尊び、いろいろな行事を行ってきました。その立春行事で、いまも行われている代表的なものと言えば、「打春牛」「咬春」「春饼=春餅」です。打春牛は農耕に使っていた牛のお祭りです。現在では粘土や紙で、牛と芒神と呼ばれる牧童の像を作って捧げます。牛の大きさは、高さ4尺と定められており、四季を象徴しています。牛の体の長さは8尺と定められており、立春、春分、立夏、夏至、立秋、秋分、立冬、冬至を象徴していると言われます。尾や頭など各部位にわたって、とても細かい規定があります。手綱の色も、干支が、どの五行にあたるかで決まっている程なのです。 続きを見る