vol.310

2018年08月

鮎のコンフィ

鮎の味わいを魅力的に引き立てる「緑のワイン」

調理時間:60分以上

2018年08月

鮎のコンフィ

写真:中本 浩平

材料(2人分)

  • 鮎 4尾
  • 塩 適量
  • オリーブオイル 400~500cc
  • エストラゴン 5、6本
  • タイム 5、6本

  1. 鮎はよく洗ってうろこを取り、塩をたっぷりとふり(全体が塩で白っぽくなるくらい)、バットに並べて30~1時間ほどおく。水洗いして、軽く塩をおとし、水気をふき取る。

  2. 耐熱皿に(1)を並べ、エストラゴン、タイムを散らし、鮎がひたひたになるまでオリーブオイルを注ぐ。

  3. 100℃に温めたオーブンに2時間から3時間入れる。

レシピ:鈴木 薫
著書には『野菜でつまみ』(学研パブリッシング)などがある。
http://suzukikaoru.main.jp/

この料理に合うワイン

今回の料理は鮎のコンフィです。鮎はキュウリウオ科・アユ亜科に属する魚で、日本を中心とした東アジアに分布しています。キュウリウオ科には皆さんも口にする魚が何種も属しています。北海道の鵡川が名産のシシャモや、スーパーで「シシャモ」として販売されているカペリン(カラフトシシャモ)、ワカサギやシラウオもキュウリウオ科の仲間です。淡水に住むものが多く、海に住んでいても川に遡上して卵を産む魚が多い科です。アユに鮎の文字があてられたのには諸説ありますが、そのなかの「神功皇后がアユで占いをしたから」説をご紹介します。京都の祇園祭の山鉾巡行の前祭の舁山の一つに占出山(うらでやま)があります。ご神体は神功皇后で、「古事記」「日本書紀」に登場し三韓征伐をされたと記されている方です。この舁山の神功皇后は右手に釣竿、左手にアユをもっていらっしゃいます。 続きを見る