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第5回の続編!
ワインの保存グッズによって味わいは違うのか?? 2

2016年01月

今回は、以前好評をいただいた第5回「保存グッズの違い」の続編です!

第5回の実験では、思いのほか小瓶への移し替えが優秀な結果になりました。
ワインのハーフボトル(ガラス製)で試しましたが、他の素材の容器だとどうなんでしょう??
今回はいろんな容器で試してみることにしました!

どの家庭にもあるようなPET製容器や水筒で実際に試してみます!

目次
  1. ▼ さっそくやってみた!!
  2. ▼ ざっくりと結果まとめ!!
  3. 【ワイン1】~すっきりした味わいの白ワイン~
    ロス ヴァスコス ソーヴィニヨン・ブラン
  4. 【ワイン2】~力強い赤ワイン~
    ロス ヴァスコス グランドレゼルブ

▼ さっそくやってみた!!

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まずはワイン! 第5回と同じワインで試してみました。
 
ワイン1.
すっきりした味わいの白ワイン:
ロス ヴァスコス ソーヴィニヨン・ブラン
 
ワイン2.
力強い味わいの赤ワイン:
ロス ヴァスコス グランドレゼルブ
 
 
そして、試す保存容器は次の4種類。空気のスペースがほとんどなくなるように移し替えました。
 
A:PET製容器(本体とふたの接続部はシリコン製パッキン)
B:水筒(本体内側はステンレス鋼、ふたはPET、本体とふたの接続部はシリコン製
パッキン)
C:木製容器
X:ワインのハーフボトル(第5回の結果を使用)
※別途、補充用に100mlの容器も用意。
これも空気のスペースがほとんどなくなるように移し替える。
 
検証の仕方は、4人のメンバーで「開けた当日、1週間後、2週間後」に試飲して、味わいの要素を最高5点で数値化して比較しました。
なお、第5回と同様に100mlずつ試飲。試飲後に補充用容器から減った分のワインを補充しています。
また、保管はすべて冷蔵庫を使用しました。
 
※A,Bの容器は、取扱説明書でアルコール飲料での使用が禁止されていないことを確認しております。試される際は、ご使用前に容器の取扱説明書を必ずご確認ください。また、スパークリングワインは容器のふたが開かなくなる恐れがありますので、別容器への移し替えは控えてください。今回試した容器の取扱説明書にも炭酸飲料での使用は禁止されていました。
 

▼ ざっくりと結果まとめ!!

さっそく今回の結論は、
★★ 木製容器以外はどの容器も保存できそう ★★
ということに!
 
木製容器は入れ替えた当日時点ですでにワインが染み込んでいて、味わいを確認するとまったく違う味わいになってしまっていました。これはダメです。。
他のPET製容器と水筒は、以前試したワインのハーフボトル(ガラス製)と遜色なく、どれも品質が保たれていておいしく飲めました。特に白ワインでは、何もしない場合と比べるとはるかに品質が保たれていました。
ただ、実験後に容器を洗っても、着色やワインの香りがとれにくかったので、試される際はご注意ください。
 
  • 【A.PET製容器】
    ★保存できそう!★
    ワインのハーフボトルと比べるとやや変化が大きいけれど、ほとんど誤差のレベル。赤白ともに2週間後でも開けたてのようにおいしく飲めました。
  • 【B.水筒】
    ★これも保存できそう!★
    ワインのハーフボトルと遜色なし。赤白ともに2週間後でも開けたてのようにおいしく飲めました。
  • 【C.木製容器】
    ★これは絶対NG★
    移し替えた当日から味わいの変化が、、容器の木の香りやタンニンの渋味が加わって、かなり重い飲み口に。。ワインボトルに入れたままの方がよっぽどよい結果に。
    ※【検証結果を詳しく!!】の項では割愛しています。
 
ワインごとの変化の仕方など、詳しくは「検証結果をくわしく!」で。
※一部製品における実験であり、テイスターの主観的な感想です。
 

【ワイン1】~すっきりした味わいの白ワイン~
ロス ヴァスコス ソーヴィニヨン・ブラン

【ワインの特長】  ?ブランドサイトはこちら 

青草や柑橘、青いりんごのような爽快な香りと、キレの良い酸味が特長です。

 

【検証結果】

★PET, ステンレス、ガラス素材の容器なら、どれでも保存できそう★

木製容器以外はどの容器でも、2週間の保存でも開けたてのようなフレッシュな味わいが楽しめました。

何もしない場合は、1週間後でも変化が見られて、熟れた印象が加わるとともに香りや果実味がかなり落ちてしまう結果なので、飲み残してしまって1週間以上飲む機会がないような場合は、PET, ステンレス、ガラス製の小さめの容器に移した方がよさそうです。

【ワイン2】~力強い赤ワイン~
ロス ヴァスコス グランドレゼルブ

【ワインの特長】  ?ブランドサイトはこちら 

濃密で熟したカシスなどの果実を思わせる香りが特徴のワインです。南国の太陽を浴びた豊かな果実味と、骨太のタンニンの力強い味わいです。

 

【検証結果】

★PET, ステンレス、ガラス素材の容器なら、どれでも保存できそう★

木製容器以外はどの容器でも、2週間の保存でも品質が保たれていておいしく味わえました。

白ワインと違って、赤ワインは何もしなくても1週間後でもけっこう楽しめるので、飲み残してもそこまで気にしなくてもよいかもしれないですね。

編集後記(やってみてわかったこと!!)

【結局のところは??】
第5回の実験で、飲み残したワインは、ガラス製の小瓶に入れると品質がかなり保てる結果になりましたが、今回の実験でPETやステンレス製でも同様の結果が得られました。飲み残してしまってしばらく飲みそうにないときは、とりあえず家にある小さい容器に移し替えておいてはいかがでしょうか。
ただ、ワインと化学反応したり、染み込んだりするような素材の容器は避けた方がよさそうです。実験では木製容器はまったく味わいが変わってしまってダメでした。また、実験とは別に、ワインに鉄製の釘を入れてみると、ワインの味わいに鉄っぽい印象が加わってしまっていました。木や鉄製はNGのようです。
また、PETやガラス、ステンレス製の容器でも、試してみる場合は容器の取扱説明書を必ずご確認ください。
 
【容器によって少し結果が違うけれど?】
ガラス、PET、ステンレスで比較すると、PET製容器がやや変化が大きい結果になりました。これはおそらく、容器の口径が影響しているのだと思います。今回試したPET製容器は円柱のずん胴で口径が大きかったので、容器上部の空気のスペースが、他の容器と比べると大きくなってしまったのではないかと思います。ワインのハーフボトルの瓶のように、先細りの形状のものが使いやすい印象でした。
 
【この次。】
以前の実験の中で、ワインは保管温度の影響をかなり受けることがわかりましたが、飲む際の温度の影響はどうなんでしょうか?ちまたではよく、「赤ワインは常温で飲むもの」なんて耳にします。次回はまず赤ワインで温度による味わいの違いを検証してみたいと思います!お楽しみに!

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