- 実験編「赤ワイン」
凍ったワインっておいしく飲めるの??
~赤ワイン編~
2017年11月
前回、一度凍らせた白ワインの味わいを検証してみましたが、意外にもほとんど変化がないという結果になりました。当たり前のように味わいが落ちると思いこんでしまっていたので、かなり驚きました。。
ここで気になってきたのは赤ワイン。同じようにあまり変化がないのでしょうか?
冷やすこと自体があまり多くないイメージですが、どうなるのか?知見のためにも試しておきたいと思います。
(注)ワインを商品の容器のまま凍らせることは避けてください。液漏れや容器の破損の恐れがあり危険です。
- 目次
とりあえずティスティング!
【ワイン1】フレッシュな果実味で軽めの赤ワイン:『酸化防止剤無添加のおいしいワイン(赤)』
【冷凍すると】
見た目からして明確に変化。フレッシュさがなくなって重い飲み口に。
まず、外観でうす濁りが見られるように。また鮮やかなルビー色だったものが、少し褐変したような色調に。
香りについても、チャーミングな赤い果実のような香りだったものが、少し火を入れた果実のような単調な香りになって、ボリュームも弱く。
味わいについては、果実味が薄れて感じられて、味わいがぼやける感じ。また少しアルコール感を強く感じて、後口にえぐみが残る。
凍らせることで、香りと味わいがかなり弱々しい印象になって、明確においしくなくなった。外観に濁りが見えておいしそうではないし、後口に残るえぐみから重い飲み口に感じられる。
【ワイン2】華やかな香りで軽めの赤ワイン:『ジョルジュ デュブッフ ボジョレー』
【冷凍すると】
見た目にも少し変化。フレッシュさがなくなって渋味が後口に残る。
まず、外観で鮮やかなルビー色だったものが、少し褐変して淡い色調に。
香りについては、もともとフレッシュな赤い果実や花のような香りだったものが、少し火を入れた果実単調な香りだけになって、ボリュームも弱く。
味わいについては、果実味が薄れたように感じられて、味わいがぼやける感じ。逆にもともとあまり感じなかった渋味が強く出てきて、口当たりもタンニンの粗さを感じてよくない。後口にも渋味が残る。
凍らせることで、香りと味わいが一回り弱い印象になって、明確においしくなくなった。外観にも鮮やかさがなくなってしまったし、変に渋味が浮いて感じられて、飲んだ後もえぐみが残って重い飲み口に。
【ワイン3】力強い味わいの赤ワイン:『ロス ヴァスコス カベルネ・ソーヴィニヨン』
【冷凍すると】
見た目にも変化。果実味が薄れて渋味が後口に残る。
まず、外観で少し褐変した色調になってやや濁りがみられるように。
香りについては、もともと黒い果実やスミレの花のような香りが中心だったものが、果実の印象は控えめになって、杉や少し湿気た植物のような香りが前面に感じられるように。香りのボリュームは弱く。
味わいについては、果実味が薄れたように感じられて、味わいがぼやける感じ。逆に渋味を強く感じて、口当たりもタンニンがかなり粗く感じてよくない。
凍らせることで、香りと味わいが一回り弱い印象になって、明確においしくなくなった。外観にも鮮やかさがなくなってしまったし、飲んでいる間も飲んだ後も渋味が強く粗く感じられて、えぐみも口に残ってまとわりつく感じ。かなり重い飲み口に。