- 実験編「赤ワイン」
「第6回 ワインを買ったらどこに保管しておけば良い??」を
冬場に向けてやってみた
~赤ワイン編~
2016年06月
第6回の実験では、夏場の常温保管だとかなり味わいが落ちてしまい、
何はなくとも冷蔵を!という結果になりました。
(これから暑くなる時期です。過去の記事も要チェック!⇒ワインを買ったらどこに保管しておけば良い??~赤ワイン編~)
ところで冬場はどうなんでしょう?
夏場は冷蔵している人でも、冬場はあまり気にせず常温で保管している人も多いかも?
実際に試してみました! さて、結果やいかに!?
- 目次
▼ さっそくやってみた!!
▼ ざっくりと結果まとめ!!
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【ワイン1.カルロ ロッシ レッド】
★基本は冷蔵保管で!★
夏場の実験とほとんど変わらない結果に。日光が当たらなくても常温での保管もオススメできない結果。日光に当たる場所はもちろんNG! -
【ワイン2.ジョルジュ デュ ブッフ ボジョレー】
★絶対に冷蔵保管!★
これも夏場の実験とほとんど変わらない結果に。日陰での保管でも、見た目の色合いも味わいもさらには口当たりも、かなり変わってしまったなあという感じで、日向での保管はもはや別物の印象。 -
【ワイン3.カステル バロン ド レスタック ボルドー 赤】
★日陰で常温保管でも問題なさそう★
このワインは夏場と違って、冷蔵でも常温でも味わいの違いが少ない結果に。とくに日陰の保管は、並べて飲んでもほとんど違いがわからないレベル。 -
【ワイン4.カーニヴォ】
★日向でも違いがわからないレベル★
このワインも夏場の実験のときと違って、冷蔵でも常温でも味わいの違いが少ない結果に。ワイン3よりもさらに影響が少ない印象。
【ワイン1】~果実味豊かな軽めの赤ワイン~
カルロ ロッシ レッド
【ワインの特徴】 ?ブランドサイトはこちら
ブラックチェリーのような黒い果実やスパイスの香りが特徴のワインです。豊かな果実味で酸味・渋味がまろやか、口当たりはやさしい味わい。軽めの赤ワインで持っている要素も多くないので、保管環境による影響も大きそう。
【検証結果】
★夏場同様に冷蔵保管すべし!★
まずは、日陰の保管。
果実味や香りの複雑さ、酸味が減ってフレッシュ感が落ちてしまった印象。アルコール感や渋味、甘味、苦味が目立って、飲み口が重い感じで、ジャムのような甘ったるいニュアンスも。見た目にも色調が少しオレンジ色が入ってきて、変化したことがわかるレベル。
そして、日向の保管。
日陰より影響がより大きい。果実味や香りの複雑さ、酸味がさらに落ちて、水っぽく感じるほどに薄い印象。逆にアルコール感や甘味、渋味が強調されて飲み口が重い。飲んだ後にも苦味やエグミが残ってしまって、飲み進まないなあという印象。色合いもさらにオレンジ色がかって、冷蔵とははっきり違いがわかる。
【ワイン2】~華やかな香りで軽めの赤ワイン~
ジョルジュ デュブッフ ボジョレー
【ワインの特徴】 ?ブランドサイトはこちら
イチゴなどの赤い果実を思わせる華やかな香りが特徴のワインです。渋味は比較的穏やかで、イキイキとした酸味とフレッシュな果実を楽しむ軽やかなタイプです。このワインはフレッシュ感が魅力なので、保管環境による影響も大きそう。
【検証結果】
★冷蔵保管がマスト!★
夏場と同様に保管環境の影響大。
まずは、日陰の保管。
果実味と香りの複雑さがかなり落ちて、キャンディのような単調な味わいに。タンニンや甘味はそれほど多くないはずなのに口に残る感じ。見た目でも、オレンジ色が入って淡い色調に。冬場でも日陰での保管は避けた方がよさそうです。
そして、日向の保管。
果実味や香りの複雑さがさらに落ちてしまって、水で薄めたかのような薄い印象。アルコール感や甘味、渋味、苦味だけが残ってしまった感じ。飲み口も重くて、飲み進まない。
【ワイン3】~バランスが良いしっかりめの赤ワイン~カステル バロン ド レスタック ボルドー 赤
【ワインの特徴】 ?ブランドサイトはこちら
カシスを思わせる赤い果実の風味と贅沢な樽香とのバランス良い赤ワインです。色調が濃くなく、上品できめ細やかな味わいのため、保管環境の影響も大きそう。
【検証結果】
★常温でも日陰ならあまり問題なさそう!★
まずは、日陰での保管。
どの要素も冷蔵とほとんど変わらない結果に。冷蔵と比べると、果実味が少し熟した印象になって、木樽の香りをより強く感じる。少し気になるのは、酸味と渋味がなぜか後口に残って、飲み口が重くなる。
そして、日向の保管。
【ワイン4】?力強い味わいの赤ワイン~
カーニヴォ
【ワインの特徴】 ?ブランドサイトはこちら
トースト香やエスプレッソ、チョコレートのような香ばしい香りと、完熟したブドウを思わせる凝縮した果実味が特長の赤ワインです。酸味や渋味は穏やかでスムースな口あたりです。濃い色調で持っている要素も多いので、保管環境の影響は少ないかも。
【検証結果】
★冷蔵でも常温でもほとんど変わらない!★
まずは、日陰での保管。
冷蔵と比較しても、味わいも見た目もほとんど違いが分からない。
そして、日向の保管。
もともとの豊かな果実味がドライフルーツのような印象になって、やや落ちついて感じるものの、冷蔵ではほとんど感じなかった杉などの植物系の香りを感じられるように。タンニンや甘味も冷蔵より控えめに感じるけれど、相対的に酸味がしっかり感じられるように。意外にもこのワインは日向で保管したものが一番飲みやすい印象。