品質保証の取り組み
サントリーグループでは、国内外の信頼性の高い情報源とネットワークを構築し情報収集を行い、食品の安全性に関する問題を常に先取りしています。また、最新の技術を導入し、試験の精度向上と迅速化を図るとともに、新たな食品の安全性に関する問題などに対応する新技術の導入および開発も行います。それらの分析技術を駆使し、社外ネットワークとも連携することで、公正な解析・評価をしています。
最新の分析機器と高い技術力により、全国の関連部署と連携を図り、商品の設計から、原材料の調達、生産、物流のすべての過程において、品質保証を行っています。
定期的に原材料を分析し、残留農薬、ヒ素・重金属、食品添加物などについて検査を行っています。
1. 成分を抽出する
2. 機器分析にかける
3. 結果を解析、考察する
マイクロスコープ、分析電子顕微鏡、蛍光X線分析装置、赤外分光光度計、熱分解ガスクロマトグラフなどを使用した理化学分析によって、異物の同定などを行っています。
お客様からご指摘いただいた商品について、成分分析、異物分析、官能検査などを実施し、営業拠点を通じ、科学的な根拠に基づいて、お客様にご報告しています。
原材料から最終商品まで、微生物学的な側面から安全性を保証するために、微生物の検出や同定を行っています。また微生物の検出手法、同定方法に関わる新たな技術の開発にも取り組んでいます。
微生物には、お酒を生み出す酵母のように人に有用なものもありますが、食品を腐らせるものや、人に病気をもたらすものもあります。
商品ごとに食品衛生法で定められている微生物項目だけでなく、食品の安全性に関わる最新の情報に基づく検査項目を追加して、微生物検査を行い、安全性を保証しています。
製品が人の健康に与える影響について、リスク評価を行っています。培養細胞や微生物を用いてさまざまな安全性試験を実施し、製品や原材料の安全性を確認しています。また、製品の安全性の評価基準を作成し、人の健康に悪影響を及ぼす可能性がないか判断しています。
さらには、日常的に食品の安全性に関する情報の収集を行い、健康被害の防止やリスクの最小化に取り組んでいます。大学等との共同研究を行い、新たな安全性評価手法の開発等も進めています。