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ミキシング・グラスでカクテルをつくる際、材料をまぜるために使うスプーン。柄が長く、更に柄の中央部分がらせん状にねじれているので、回すのに都合がよい。フォークの方はチェリーやオリーブを瓶から出したり、果物のスライスを飾るのに用い、スプーンはティー・スプーン代わりとし、レシピで“1tsp”などと書かれている場合は、このスプーンで量ることを示す。バー・スプーンは親指と人差し指でフォークに近い部分を持ち、中指と薬指でらせんになっている部分をはさんで持つ。入れるときも出すときも、スプーンの背を上に向けて、氷にぶつからないように注意する。
ビターズを入れて、カクテル調整時に必要な量をドロップしたり、ダッシュするためのガラス製のボトル。小型で下部がタマネギ状になっているものが多く、上部には金属製の口がついている。
開栓した、シャンパンなど発泡性ワインの炭酸ガスが抜けないようにボトルの口を密閉する器具。ソーダ水など炭酸飲料用のストッパーもある。これにより、バーでもシャンパンなどの発泡性ワインのグラス売りが可能になり、シャンパン・カクテルの一杯売りも可能になった。
ワインなどのコルク栓を抜く時に使用するオープナー。17世紀初めに発明されたといわれ、セレモニーとしての演出効果を求めてデザイン、機能などが工夫された。現在一般的に用いられているものはスクリュープル、てこ式、ダブルアクション式、などがある。空気注入式のものもあるが、発泡性ワインに使用すると瓶が破裂することもあり、使用しないほうがよい。
コルクスクリュー、オープナー、バーナイフなどがセットになっている折りたたみ式のオープナー。ソムリエナイフ、バーテンダーズフレンドなどとも呼ばれる。
まな板のこと。デコレーションのためにフルーツを切ったり、ナイフを入れたりするのに使う。いつも清潔にしておくことは言うまでもない。
カクテルをつくるときに使う酒の計量器具。多くはステンレスで、30mlと45mlのカップが背中合わせになったものがポピュラー。メジャー・カップは、人差し指をメジャー・カップのくびれた部分の手前に添え、中指はむこう側にそえ、はさむようにして持つ。薬指と小指は、中指と同じ側に添えるか、人差し指と同じくメジャー・カップの手前に添える。材料を注ぐときは、手首をむこう側にひねって、メジャー・カップを傾け、手前側から外側に倒すようにして注ぐ。日本ではメジャー・カップのことをジガー・カップということもあるが、これは和製英語である。
アメリカでは“ブレンダー”ともいう。クラッシュド・アイスをつくったり、フローズンスタイルのカクテルをつくる時やフル−ツ類を混ぜ合わせたカクテルをつくる時に使うバーでの必需品。通常、レシピ中に“ミキサーにかけ”とある場合は、このブレンダーのことをさす。また、カクテル調合のスピードを重視するアメリカのバーで発達した、スピンドル・ミキサー(Spindle Mixer)と呼ばれるブレンダーもある。これは、手を離してひっかけておける“フック・スタイル”なので、同時に他のカクテルの調合を進めることが出来る。
シェ−クせずに、ステア(かき混ぜる)してつくるときに使う大きめのグラス。混ざりやすい材料同士の組み合わせのカクテルや、シェークしたときのように泡立たせたくないカクテルをつくるのに使う。氷と材料を入れ、ステアしてからストレーナーを通してカクテル・グラスなどに注ぐ。内側の底に丸みがついているのは、ステアしやすくするため。
栓抜きのこと。ワインなどのコルク栓抜き(コルクスクリュー)とビールの王冠抜き(キャップオープナー)の2種がある。ちなみに、缶入りの果汁やフルーツ などを開ける時に使う缶きりは、カン・オープナーと呼ぶ。オープナーとカン・オープナーが一緒になっているものもあるが、王冠を抜くときに缶きりの刃で手 を傷つけることもあるので、出来れば缶きり専用のものを使うとよい。
小型の包丁。カクテルのデコレーション用フルーツを切ったり、簡単なオードブルを調理したりするのに使う。レモンの果皮やきゅうりを扇状に切る、あるいはオレンジをスライスする。これ一本で効率よく、みずみずしく、きれいに切れる。使う人の手に合わせて選ぶとよい。
キャップをはずしたボトルに差し込んで使う注ぎ口。ポアラーを使うと、ボトルを傾ける手加減ひとつで、出てくる中身の量を思いのままコントロールできる。スピードと正確さを要求されるアメリカのバーで発達した。
カクテルの材料を徹底的に混ぜ合わせ、同時に一気に冷たくさせるための道具。標準の型はトップ、ストレーナー、ボディーの三つの部分で構成されている。素材は洋銀、銀メッキ、ステンレス、ボディーのみがガラス製、プラスチック製のものなどいろいろあるが、理想はすべてがステンレス製のもの。また、金属容器とガラスが半々になったボストン・シェーカーと呼ばれる型もある。
シュワシュワと軽快な音をたてる炭酸水を自宅で手軽につくることができる道具。サイフォンにミネラルウォーターを入れ、炭酸ガス入りボンベで、ガスをサイフォンに注入して使う。
柑橘類からジュースを絞るときに用いる器具。レモン、オレンジ、グレープフルーツ、ライムなどを胴切りにして、その切り口を中央のとがった部分に当て、軽く押さえながら左右に回して汁を絞る。強く絞りすぎると皮から油分が出て、苦みがつくので、あまりケチらないのがうまく絞るコツ。
ミキシング・グラスからつくりたてのカクテルをグラスに注ぎ出すとき、中の氷が飛び出さないようにふたの役目をするステンレス製の器具。また、シェーカーの中央部分も、ストレーナーという。いずれもStrain(漉す)という意味から派生したことば。
細かく砕いた氷(クラッシュド・アイス)を簡単につくり出す道具。アイスピックなどを使って手作業で砕く方法もあるが、カクテルパーティーなどで多量につくるときなどは重宝する。ハンドル式のほか電動式のものもある。
氷を入れる容器。ウイスキーやブランデーの水割り、オン・ザ・ロックなどをつくるときに使う氷をいれておく容器。金属製、ガラス製、木製、樹脂製などがある。アイス・バケット(Ice Backet)ともいう。
氷を砕くための錐。カクテルやウイスキーなどの水割り、オン・ザ・ロックスなどに使う氷を、ほどよい大きさに砕くために使う。先が1本のものとふたまた、みまたのものがあるが、氷を自由な大きさに割るには1本のものが都合がよい。氷を割るときには、錐の先の部分を握り、2cmほど先を手から出し、把手の縁に親指をストッパー代わりにあてて使うのが安全。把手の部分の突起物は、角張った氷の表面を滑らかにするときなどに使う。
アイス・スコップ(Ice Scoop)とも言う。氷をすくうためのシャベル。クラックド・アイスあるいはキューブ・アイスをすくうためのやや大型なものと、クラッシュド・アイスをすくうための小型のものがある。
氷ばさみ。氷をつまむときに使う道具で、氷がはさみやすいように、先がギザギザになっている。アイス・トングという人もいるが、Tongsはつねに複数形を用いるので、本来ならトングズ、あるいはトンズと呼ぶのが正しい。
タンブラーなどのグラスの下に敷くもの。グラス・マット。コルク製、金属製、プラスティック製、皮製などあるが、直径10cmぐらいの円形で吸水性のある厚紙でつくられたものがポピュラー。バーの名前や洋酒の製品名が印刷されているものも多く、コレクターズ・アイテムとして人気がある。
オリーブ、チェリー、レモン、オレンジなどをカクテルにデコレーションするときに使うピン。形状、デザイン的には金属製のものに優れたものが多いが、先が鋭利なため、口に入れることを考えると、プラスチック製のものが無難。カクテルの色にコーディネートさせるとよい。
タンブラーにホット・ドリンクをつくると、グラスが熱くなって持てない。そのときに、タンブラーの底にはめて、熱が手に伝わらないようにする金属製の把手。
ティー・スプーンとバー・スプーンの中間くらいの長さのスプーン。グラスに入れたフルーツなどを食べたり、ホット・ドリンクを楽しむとき、マドラーの代用 に添えることも多い。プラスティック製のマドラーだと、折れやすかったり、匂いがつきやすかったりするので、ホット・ドリンクには金属製のロング・スプー ンを使うとよい。
ミックス・ドリンクをステアしたり、カクテルの調整などに使う。カクテルの中の砂糖やフルーツをつぶすために先が球状になっているものが多い。先が球になっているのは、カクテルに入っている砂糖やフルーツをつぶすため。コレクターもいるほど各種各様のものが出まわっているが、気のきいたマドラーを1本飾るだけでカクテル全体の雰囲気もかわるものである。
伝統的なカクテルでストローを用いるものはあまりなく、もっぱらソフト・ドリンクだけのためにあったストローだったが、最近はトロピカル・カクテルをはじめ、頻繁に利用されるようになった。クラッシュド・アイスを使用したフローズン・スタイルのカクテルに2本添えて使われる、短くて細いストローは、カクテルをそれで飲むというよりは、カクテルを混ぜるために利用されることが多いので、ステアリング・ストロー(Stiring Straw)と呼ぶ。キューブド・アイスの時はストローの太さに応じて1本でも2本でもかまわない。カクテルの色、デコレーションとコーディネートさせて選びたい。