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アフリカ西部原産のコーラの実のエキスを用いるところから、この名がある。原住民は、カフェイン(コーヒー豆の2〜3倍)とコラニンを含むその実を体力の増進効果があるとして、かむ習慣を持っていた。
歴史の古いソフト・ドリンクで、19世紀半ばにはすでに英国を中心にかなり広く飲用されていた。ジンジャー(しょうが)のフレーバーをつけたソーダに、いくつかの香辛料を加え、色調をつけた炭酸飲料。
クレープフルーツは、ぶどうの房のように群がって枝に実っているところからその名前がついた。18世紀、西インド諸島のバルバドス島で、ザボンとスイート・オレンジから突然変異してできた。生のグレープフルーツは、絞りにくく苦味が出やすいので、市販のグレープフルーツ・ジュースを使うことが多い。ウオツカ、ジン、テキーラといったスピリッツとの相性がいい。
ジュース類の中でも、カクテルをつくる時にいちばん多く使われる。ウオツカ、ジン、ラム、テキーラのどのスピリッツとも相性がいい。レモンは、糖分が少なく、酸味が強いので、生食用にすることは少ない。しかし、果汁の中にビタミンCが豊富に含まれているため、飲料にすると爽快な気分にしてくれる。レモンに限らず柑橘類は、使用前に冷蔵庫から出し、室温に戻しておくと、ジュースが絞りやすい。
ライムは、レモンと同じインドが原産。大航海時代に、ビタミンCによる壊血病で悩まされた船員達には、不可欠な存在だった。今でもライム・ジューサーとは、イギリス水兵や船員を指す俗語となっている。ギムレットをはじめ、さまざまなカクテルに使われ、穏やかな酸味と、爽やかな芳香が特徴。ウオツカ、ジン、ラム、テキーラのどのスピリッツとも相性がいい。
かつてはウイスキーの水割り用でしかなかったミネラル・ウォーターも今や立派な清涼飲料水の仲間。中味も多様化し、採水地の自然環境、採水方法、硬水や軟水、ガス入り、ガスなしなどそれぞれ特徴がある。
レモン・ジュース同様、さまざまなカクテルに使われる。生を絞って使ってもよいが、市販の果汁飲料を使うのが便利。ストレートは、搾った果汁をそのまま容器に詰めたもの。一方、濃縮還元果汁は、果汁を濃縮保存し、容器に詰める段階で希釈してもとに戻すことをいう。オレンジをはじめ、ジュースの原料果実は四季を通じて収穫できるものではなく、収穫期にはストレート果汁が手に入るが、それ以外の季節のために果汁の貯蔵が必要。そこで、果汁を凝縮し、マイナス 20℃以下で冷凍保存、貯蔵し、使用する際に、解凍希釈している。これを濃縮還元果汁という。ウオツカ、ジン、ラム、テキーラのどのスピリッツとも相性がいい。
ヨーロッパでは、古くから鉱泉(温泉・冷泉)水が飲まれていたが、その中でもとくに炭酸ガスを含むものは、刺激があっておいしく、また食欲増進や利尿効果もあることから、ローマ時代にはすでに飲まれていた。この炭酸ガスを含んだ水を人工的につくったのが、ソーダ。その名は、当初、炭酸ガスをつくるのに重炭酸ソーダを用いたことに由来する。
トニック(Tonic)という言葉には、“元気をつける”、“強壮にする”という意味がある。ソーダにレモン、ライム、オレンジなどの果皮のエキスと糖分を配合してつくる、ほろ苦さと爽やかな風味をあわせもった、無色透明のイギリス生まれの飲料。なかには、キニーネ(キナの樹皮のエキス)を少量添加した銘柄もある。