とにかくフレッシュ。最初から最後まで軽やかなマリアージュ。
ドイツの有名ワイン<マドンナ>ブランドからの新商品。「ほろ甘」「低アル(5.5%)」「微発泡」のフルーティで軽やかな味わいの白ワインです。果実をそのまま頬張るようなフレッシュさが魅力です。
そら豆とペコリーノとワインを合わせると、色々なフレッシュさが一体となって口の中で踊り回るような、そんな印象を受けました。ワインの白桃、レモン、花などを思わせるフレーバーに、豆の清々しい青い香り、オリーブオイルのハーブのタッチなど瑞々しさを感じさせるフレーバーがどんどんと出てきます。最後を甘さとコクのあるペコリーノチーズがまとめて、ワインの甘さと一緒に軽やかに駆け抜けていくような印象です。とにかくフレッシュで軽やか。少し甘さのあるワインですが、それがむしろペコリーノの塩気と調和してこのバランス感をつくっている気がします。
ビービー グラーツ
カザマッタ ビアンコ 2017
※終売しました
全ての味わいのボリュームがアップする、文句なしのマリアージュ。
地中海西部で主に栽培されるヴェルメンティーノを主体に、トレッビアーノと少量のモスカートをブレンドした、ビービー グラーツのワインの入口となる1本。華やかで調和が取れ、きちんとしたボディ感を持った辛口白ワインです。
そら豆とペコリーノとワインを合わせると、まずはオリーブオイルの香りが口の中いっぱいに広がり、そのあとにペコリーノとワインの蜜蝋の感じがしっかりと主張して来ます。一言で言うなら「豊か」という感じで、合わせることで一気に全体の味わいのボリューム感が上がる感じがします。ワインのコクと複雑さもしっかり味わえるし、そら豆の清々しい香り、ペコリーノのコク、オリーブオイルのほろ苦さと、それぞれの味わいもクッキリと顕れる素晴らしいマリアージュとなりました。文句なしです。
溢れ出す果実味。その時間を愉しみたい見事な同調のマリアージュ。
南仏の太陽が育てたフルーティな味わいが魅力のレゾルム ド カンブラス シリーズのロゼワイン。よく熟した赤い果実を連想させる香りと、フレッシュな果実味が特長の、カジュアルに愉しみたい辛口です。
そら豆とペコリーノと合わせると、ワインの果実味がとてもクッキリと前面に出てくるようになりました。元々このワインが持っているさくらんぼやラズベリー的な赤い果実の香りに加えて、ブラッドオレンジやザクロなどの地中海や中東の果実を思わせる香りがグラスから溢れ出して来ます。味わいでは、このワインの魅力の一つである柑橘の皮を連想させるほろ苦さやドライさが、オリーブオイルのピリッとした辛味やほろ苦さと見事な同調を見せてくれました。天気の良い初夏の昼下がり~夕方の時間に合わせれば至福の時間が過ごせると思います。
ワインは豊かになるが…。料理が黒子になるマリアージュ。
イタリアワイン評価本「ガンベロ ロッソ」において幾度もコスパ賞に輝いた実績を持つ、カジュアル価格の実力派キャンティ。レオナルド ダ ヴィンチの「ウィトルウィウス的人体図」のラベルが目印です。
そら豆とペコリーノと合わせると、ワインの果実のボリューム感やコクが一気に増す感じがありました。元々はフレッシュな果実味と、イキイキとした酸味が特徴のワインなのですが、一気に味わいがコクの方に寄る印象があります。あまりそら豆とペコリーノの味が目立たずに、チーズとオリーブオイルの油脂分によってワインの味わいの底支えをしているようなイメージの合い方だと思いました。悪くはないのですが、料理を活かしているかというと、少し疑問の残る組み合わせです。