Liqueur & Cocktail ホーム > Q&A > 自分でつくって楽しむとき
カクテルには、マティーニのように、ステアとシェークの両方のレシピをもつものもありますので、なかなか奥深いですよね。おおよその分け方として、マティーニやギブソンのように酒どうしの混ざりやすい材料を使うときや、ドライな味わいを出したいときはステアが、ジュース、牛乳、比重の差の大きいお酒など、比較的混ざりにくい材料を急速に混ぜたり、味わいをソフトに仕上げるときにシェークが向いています。
とはいえ、はっきりとした区分があるわけではありませんので、最終的にはお好みで判断ということになるかもしれません。シェークは、アルコールの強い酒のカドをなくして(刺激を押さえて)、飲みやすくしてくれますので、香りが強いのはちょっと苦手という方は、あえてシェークでつくってみてもいいのでは?
かのジェームス・ボンドがマティーニを「shaken, not stirred.(ステアでなくて、シェイクで)」と頼むシーンは有名ですよね。ご自身でつくってみながら、自分なりのこだわりを見つけてみるというのも、カクテルならではの楽しみではないでしょうか。
グラスに直接、材料を注ぎマドラーでかき混ぜる「ビルド」という技法でつくるカクテルに、よく見られる記述ですね。「ステア」とは、”かき混ぜる”という意味です。
ソーダなどの炭酸飲料を使う場合は、軽く1〜2回ステアして止めます。かき混ぜすぎると、炭酸ガスが逃げてしまい、水っぽくなってしまいますので、気をつけて。果物のジュースを使う場合は、もう少しかき混ぜても大丈夫です。
リキュールなどのエキス分の高いものは、比重の関係でどうしてもグラスの底に淀んでしまうので、上下を均一化させるのがポイントです。グラスの中で、バー・スプーンを軽く持ち上げるようにしてステアすると、うまく混ざり合います。
オレンジビターズなどの分量にあるダッシュですが、通常ビターズ・ボトルという専用のボトルを使って量ります。人差し指と中指で下からすくうようにして持ち、ひと振りが1ダッシュの量です。ビターズをつかった代表的なカクテルには、食前酒として好まれている「バンブー」があります。
確かに、カクテルづくりをするときには、ベースのお酒から入れることが多いですよね。実はこれにはちゃんとした訳があるのです。
カクテルをつくるときは、そのカクテルのベースとなるお酒から入れるという考え方と、逆に副材料から入れるという考え方の2通りありますが、バーテンダーは、レシピどおりに、メインとなるお酒から順に入れていくことがほとんどのようです。
バーテンダーは、そのカクテルをつくりながらレシピを覚えていきます。まずベースのお酒を覚え、次に味わいに深みを与えるために足していく副材料を覚えていくため、実際につくる際にも、レシピどおりに入れていくことが一般的になっているというわけです。
レシピを覚えたい方は、ぜひプロの技をお試しになってみてください。
グラスの水滴でテーブルが水だらけに。よくありますよね。
水滴は、グラスの中と外の温度差が高い場合によく発生いたします。
真夏の気温が高い室外などでは、防止することはなかなか難しいのですが、グラス自体を最初によく冷やすと、比較的水滴がつきにくくなります。バーテンダーがカクテルをつくる場合には、そのカクテルのスタイルを問わず、まず、器具とグラスに氷を入れ、少量の水で軽くステアし、水切りをして準備をします。そうすると、器具やグラスも冷え、カクテルが水っぽくならず、比較的長時間冷たいカクテルを楽しむことができるというわけです。
ご自宅で楽しむ場合には、氷をたっぷり使い、あわせてリキュール類も冷やすと、より冷たいカクテルを、比較的長時間水滴に悩まされることなくお楽しみいただけますので、ぜひお試しください。
カクテルの副材料として知られている「スウィート&サワーミックス」ですが、実は、一般的には製品として売られているものではないのです。
BARなどでは、そのお店独自のレシピでつくっているところが多いようです。
ご参考までに、サントリースクールでは、ハチミツとレモンで清涼飲料水をつくり、その中にサントリーカクテルレモンを2対1の割合で混ぜて使用しているとのことです。
ご自宅でも簡単にできますので、ぜひお試しください。
監修:サントリースクール