ウイスキー用語辞典
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目次
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あ
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か
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さ
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た
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な
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は
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ま
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や
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は、ひ
ハイランド【Highland】
スコットランド北部の高地地方。平野部の多い南部をローランド Lowland という。
パイント【Pint】
1/2quart。液量単位、約0.57リットル。
麦芽【Malt】
発芽した大麦。体内にデンプン分解酵素が生じており、お湯に溶けたデンプンを麦芽糖やブドウ糖に変える力をもつ。
麦芽糖【Maltose】
麦芽中のアミラーゼでデンプンを分解して得られるブドウ糖の二量体。水飴の主成分。
発芽【Germentation】
大麦の種子に水分を与え、生長を促すこと。体内にデンプンを糖分に変える酵素や蛋白質を分解する酵素が活動を開始し、芽や根が伸び始める。
発酵【Fermentation】
広くは微生物が有機化合物を分解してアルコール類、有機酸類と炭酸ガスを生ずる作用。蒸溜所の発酵槽では、酵母のもつ酵素によって麦芽糖などがアルコールや芳香成分、炭酸ガスに変わるが、このとき盛んに泡が生じる。Fermentの語源はこの泡立つのラテン語Fermentumに由来するという。
バット【Butt】
容量500リットルほどの樽。
パテント・スチル【Patent still】
2基の巨大な円筒形の塔(モロミ塔と精溜塔)を使った連続蒸溜によって、グレーンウイスキーを製造する装置。1831年にこれを発明したイオニアス・コフィーにちなみ、コフィー・スチルとも言われる。
バーボン樽【Bourbon barrel】
バーボンの貯蔵に使用した樽。 容量180リットル前後。
バーレル
参照。
バランス【Balance】
均衡、調和。一部の香りが突出するのでなく、全体によくまとまっていることを、ウェルバランス well-balancedという。
パレート【Palate】
口蓋、味覚。ウイスキーのテイスティングで、口に含んだときに感じる香味。
バーレル【Barrel】
容量180リットル前後の樽。バーボン用の樽がこのサイズ。
パンチオン【Pancheon】
容量500リットルほどの樽。シェリーバットより太く、ずんぐりとしている。
ヒース【Heath】
つつじ科の灌木でヘザーともいう。高緯度の寒冷な湿地に多く、夏から秋にかけて紫、赤、ピンク、白の花を咲かせる。また、ヒースが多く見られる湿地を指す。別称エリカErica。
ヘザー
参照。
ピーティー【Peaty】
スモーキーフレーバー
参照。
ピーテッド・モルト【Peated malt】
ピート乾燥した麦芽。
モルティング
参照。
ピート【Peat】
ヘザーなどが半炭化した堆積物で、草炭あるいは泥炭という。スコットランドでは昔から燃料として使われ、ウイスキーづくりでは大麦麦芽の発芽を止める乾燥工程に使用。その燻煙がスモーキーフレーバーをつくる。
ふ
フィニッシュ【Finish】
アフターテイスト
参照。
フェインツ【Feints】
モルトウイスキーの2回目の蒸溜における溜液のうち、終わりの部分。テイルズTailsともいう。フォアショットと合わせて余溜といい、再蒸溜に回す。
余溜臭
参照。
フェノール臭【Phenolic】
クレオソートやヨードなどを想わせる臭い。
フォアショット【Foreshots】
ローワイン(初溜液)をスピリット・スチルで再蒸溜したとき最初に流れ出てくる溜液で、不純物を含む。前溜といい、ウイスキーにはせず、カットして受けタンクに入れ、次の再蒸溜に回す。
フェインツ
参照。
ブーケ【Bouquet】
文字通り複雑な香りの花束。本来はワイン用語で熟成によって生ずる香りをいう。本書ではウイスキーのノージング嗅香によって感知できる各種アロマ、香り全般を指す。
アロマ
、
フレーバー
参照。
フーゼル臭【Fusel】
イソブチルアルコール、イソアミルアルコールなどの臭い。
ブッシェル【Bushel】
穀量、液量ともに36.37リットル。穀物の重量単位28.12キログラム。
フラッグ・アイリス【Flag iris】
あやめ属の植物。樽職人は、その茎を乾燥してパッキング材とする。
フルーティー【Fruity】
リンゴ、西洋梨など果物を想わせる甘く華やかな香り。果実香。
プルーフ【Proof】
アルコール含有量の単位。英国の100%アルコールは175プルーフだが、アメリカン・プルーフでは200プルーフ。英国の100プルーフは、アルコール分57.14%、アメリカの114.28プルーフにあたる。
フルボディー【Full-body】
香味成分が軽いものから重いものまで豊富にそろっていて、充実したボディー。芳醇なコクに近い。
フレーバー【Flavour】
香り。味を含めた風味の意味でも使う。本書では香りと味の両者を含めた香味の意で用いられている。
アロマ
、
ブーケ
参照。
ブレンダー【Blender】
ウイスキー原酒を鑑定し、各種混ぜ合わせて、製品化する専門技術者。また、ブレンデッド・ウイスキーのメーカーをいう。
ブレンディング【Blending】
モルト原酒を混ぜ合わせたヴァッテド・モルトと、グレーン原酒を混ぜ合わせたヴァッテド・グレーンとを合わせること。
ヴァッティング
参照。
ブレンデッド・ウイスキー【Blended whisky】
モルトウイスキーとグレーンウイスキーを各種、混ぜ合わせたウイスキー。
ブレンド【Blend】
各種の原酒を混ぜ合わせること。また、そうしてつくった製品。
フロアモルティング【Flour malting】
あらかじめ水分を吸わせた大麦を石床に広げて発芽させる工程。木のスコップで鋤き返し、空気中の酸素を麦芽に与え、発芽を均等に進めるなど、熟練の技が要る。
へ、ほ
ヘザー【Heather】
ヒースともリング lingともいう常緑小低木 Calluna vulgaris。和名ギョリュウモドキ。別称エリカ Erica。ヨーロッパ原産で、英国の荒野に多く、7〜9月にかけて赤紫の花をつける。ピートは、湿原のヘザーなどが堆積して半炭化したもの。
ヒース
参照。
ヘヴィー【Heavy】
香味成分が複雑で多く、全体の印象が強い酒質。
芳醇な【Mellow】
熟成がよく進み、アルコールの角が取れ、温かで快い豊かさを感じさせる香り、味。
ホッグスヘッド【Hogshead】
容量230リットル前後の樽。愛称ホッギー。
ポットエール【Pot ale】
ウォッシュ・スチルでウォッシュからローワインを取り去ったあとの残溜液で、濃縮して家畜の飼料にする。
ポットスチル【Pot still】
モルトウイスキー用の銅製単式蒸溜釜。モルトウイスキーは巨大な銅製のヤカンに似た2つのポットスチル、すなわちウォッシュ・スチル(初溜釜)とスピリット・スチル(再溜釜)を使って2度、ときに3度(ローランド・モルトの場合)蒸溜される。
ボディー【Body】
ウイスキーの深みとまろやかさ。コクより意味が広い。
ホワイトオーク【White oak】
ウイスキーの貯蔵樽に用いる楢属の高木 Quercus Alba。北米原産で、バーボン樽はすべてこの木からつくる。なお、シェリー樽はスペイン特産で、ヨーロピアンオーク Quercus Roburからつくられる。