ウイスキー用語辞典
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目次
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あ
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か
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さ
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た
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な
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は
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ま
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や
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あ
アイラ【Islay】
スコットランド西端の島。一般にアイレイと言われているが、現地での発音はアイラ。面積605平方キロメートル。蒸溜所が7つある。
アイリッシュ・ウイスキー【Irish whiskey】
アイルランドのウイスキーで、ピートを焚いてスモーキーフレーバーをつけない麦芽(プレーンモルト)からつくり、3回蒸溜する。Whiskeyと綴る。
アクアヴィテ【Aquavitae】
蒸溜酒を表すラテン語。アクアは水、ヴィテは生命、つまり「いのちの水」を意味する。
アフターテイスト【After-taste】
飲んだあとも口中に残っている香味の余韻。後口、残り香、余香、戻り香などともいう。フィニッシュ Finish。
甘い【Sweetish】
甘み【Sweetness】甘い感じ。ヴァニラのような軽快で澄んだ甘い香り、蜂蜜のような重く甘い香りがあり、舌にも甘い。また、よく熟したアルコールも角が取れてピリピリせず、甘く感じられる。
アメリカン・ウイスキー【American whiskey】
ライ、コーン、バーボンなどがある。バーボンウイスキーはトウモロコシを51%以上用いてアルコール分40%以上80%以下で連続蒸溜し、内側を焦がしたホワイトオークの新樽で最低2年以上貯蔵する。多くはアイリッシュ・ウイスキーにならってWhiskeyと綴る。
アメリカン・バーレル【American barrel】
バーボンなどを貯蔵した合衆国製の樽。
バーレル
参照。
アロマ【Aroma】
本書では芳香一般を指すが、ワイン用語では原料ブドウに由来する芳香をいう。
フレーバー
、
ブーケ
参照。
い、う
いのちの水【Water of life】
蒸溜酒のこと。ブランデーのフランス語オードヴィEau de vie、ウイスキーの古語ウイシュゲ・ベアタUisge beatha、北欧の蒸溜酒アクアヴィットAcuavitもラテン語アクアヴィテの 訳語。
ヴァッティング【Vatting】
複数のシングルモルト・ウイスキー(またはシングルグレーン・ウイスキー)同士を巨大な桶Vatで混ぜ合わせること。シングルモルトとは、同一の蒸溜所でつくられたモルトウイスキーだけを混ぜ合わせたもの。
ブレンディング
参照。
ヴァット【Vat】
一般に醸造用の大桶。また、大桶に貯蔵すること。
ヴァッティング
参照。
ヴァニラ【Vanilla】
樽熟成に由来するヴァニラのような甘い香り。
ヴァニリン【Vanillin】
ヴァニラの果実やリグニンから得られる甘い芳香成分。
ウイシュゲ・ベアタ【Uisge beatha】
ウイスキーの語源。ゲール語で「いのちの水」の意。
ウイスキー【Whisky,Whiskey】
穀類を麦芽で糖化、発酵のあと、ポットスチルもしくはパテント・スチルで蒸溜し、オーク樽で熟成させた蒸溜酒。
ヴェリンチャー【Velincher】
樽からウイスキーをサンプリングするときに使うピペット。
ウォッシュ【Wash】
発酵の結果できるアルコール分7%ほどの液体。発酵終了モロミ。これが原料となってポットスチル製法の回分蒸溜、パテント・スチル製法の連続蒸溜へと進む。回分蒸溜とは、一回ごとに新規に蒸溜することをいう。
ウォッシュ・スチル【Wash still】
モルトウイスキーの蒸溜に使用されるポットスチルのうち、最初のスチル。初溜釜。ウォッシュからアルコールと香味成分を分離する。
ウォッシュ・バック【Wash back】
発酵槽。昔ながらの木桶発酵槽や近代的な鉄製、あるいはステンレス製の発酵槽があり、ウォート(麦汁)を入れて酵母で発酵させる。
ウォート【Wort】
グリストをお湯に溶かして、麦芽中のデンプンを酵素で糖化した液体。水飴のような甘い香りをもち、麦汁という。これを濾過、冷却後、発酵槽に流し込み、酵母を加えて、発酵させる。
ウォーム【Worm】
銅製の螺旋状チューブ。ポットスチルで加熱され気化した酒精分をこれに導き、水中にくぐらせて凝縮、ウイスキーを取り出す。虫(ウォーム)のようにくねくねと曲がっていることからついた名前。蛇管ともいう。
ウスケボー【Usquebaugh】
ウイスキーの古語。ゲール語のウイシュゲ・ベアタUisge beathaからの派生形。
ウッディー【Woody】
樽材のオークに由来する香り。
ウッディネス【Woodiness】
貯蔵中に樽材から溶け出して生じる香味。木香(きが)。樽材の品質や貯蔵年数により変化が大きく、未熟成なら生木の匂い、樽の内側を焼きすぎた樽だとザラザラした木香になる。長期熟成した木香は、何回も使った古樽でじっくり貯蔵して得られるもので、オーク材特有の苦みや渋みが力強い感じを与え、また、豊かな甘みが形成され、心地よいバーボンの華やかな香りは、内側を焦がしたホワイトオークの新樽で熟成することで生まれる。
え、お
エステル【Ester】
アルコールが脂肪酸、有機酸と結合してできる化合物。酢酸イソアミルならバナナ、ラク酸イソアミルならアンズ、ラク酸エチルならパイナップルといったように、多くは芳香性をもつ。油、脂肪の類。
エール【Ale】
大麦を上面発酵させてつくるビールの一種。
オーク【Oak】
ウイスキーの樽材に用いる楢属Quercus Albaの高木。
ホワイトオーク
参照。
オーク香【Oakiness】
オーク樽由来のかぐわしい木の香り。
ウッディネス
参照。
オークニー【Oakney】
ブリテン本島の北、北海に浮かぶ島。スコットランド最北の蒸溜所がある。
オクターブ【Octave】
ウイスキー貯蔵用の最小の樽で、容量45リットル。
オーツ麦【Oat】
エンバク(燕麦)、カラスムギ。
大麦【Barley】
イネ科の越年性植物。実はコムギより大きく、ノギがある。モルトウイスキー、ビールなどの醸造用には二条大麦、グレーンウイスキー用には主として六条大麦を使う。
オレンジ香【Orangey】
柑橘系の甘酸っぱい香り。