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8/22
(木)
19:00開演
(18:20開場)
ブルーローズ(小ホール)
武満 徹(1930~96):
『ア・ウェイ・ア・ローン』弦楽四重奏のための(1980)
Toru Takemitsu: A Way a Lone for String Quartet
ジョナサン・ハーヴェイ(1939~2012):
弦楽四重奏曲第1番(1977)
Jonathan Harvey: String Quartet No. 1
細川俊夫(1955~ ):
『オレクシス』ピアノと弦楽四重奏のための
[サントリーホール、アルディッティ弦楽四重奏団委嘱](2023)日本初演
Toshio Hosokawa: Oreksis for Piano and String Quartet
[Japanese Premiere, commissioned by Suntory Hall and Arditti Quartet]
ヘルムート・ラッヘンマン(1935~ ):
弦楽四重奏曲第3番「グリド」(2000/01)
Helmut Lachenmann: String Quartet No. 3, “Grido”
後援:ブリティッシュ・カウンシル
サントリーホール・メンバーズ・クラブ先行発売: | 5月7日(火)10:00〜9日(木) |
---|---|
一般発売: | 5月10日(金)10:00〜 |
※先行期間中は窓口での販売はございません。
8/25
(日)
15:00開演
(14:20開場)
ブルーローズ(小ホール)
エリオット・カーター(1908~2012):
弦楽四重奏曲第5番(1995)
Elliott Carter: String Quartet No. 5
坂田直樹(1981~ ):
『無限の河』弦楽四重奏のための[サントリーホール委嘱](2024)世界初演
Naoki Sakata: Infinite river for String Quartet [World Premiere, commissioned by Suntory Hall]
西村 朗(1953~2023):
弦楽四重奏曲第5番「シェーシャ」(2013)
Akira Nishimura: String Quartet No. 5, “Shesha”
ハリソン・バートウィッスル(1934~2022):
弦楽四重奏曲「弦の木」(2007)
Harrison Birtwistle: String Quartet, “The Tree of Strings”
後援:ブリティッシュ・カウンシル
サントリーホール・メンバーズ・クラブ先行発売: | 5月7日(火)10:00〜9日(木) |
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一般発売: | 5月10日(金)10:00〜 |
※先行期間中は窓口での販売はございません。
8/25
(日)
19:00開演
(18:20開場)
ブルーローズ(小ホール)
ブライアン・ファーニホウ(1943~ ):
弦楽四重奏曲第3番(1986~87)
Brian Ferneyhough: String Quartet No. 3
ジェームズ・クラーク(1957~ ):
弦楽四重奏曲第5番(2020)
James Clarke: String Quartet No. 5
ロジャー・レイノルズ(1934~ ):
『アリアドネの糸』*(1994)
Roger Reynolds: Ariadne’s Thread
イルダ・パレデス(1957~ ):
『ソブレ・ディアロゴス・アポクリフォス』ピアノ五重奏のための[サントリーホール委嘱](2024)世界初演
Hilda Paredes: Sobre Diálogos Apócrifos for Piano Quintet [World Premiere, commissioned by Suntory Hall]
ヤニス・クセナキス(1922~2001):
『テトラス』弦楽四重奏のための(1983)
Iannis Xenakis: Tetras for String Quartet
後援:ブリティッシュ・カウンシル
サントリーホール・メンバーズ・クラブ先行発売: | 5月7日(火)10:00〜9日(木) |
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一般発売: | 5月10日(金)10:00〜 |
※先行期間中は窓口での販売はございません。
8/29
(木)
19:00開演
(18:20開場)
大ホール
細川俊夫(1955~ ):
『フルス(河)』~私はあなたに流れ込む河になる~
弦楽四重奏とオーケストラのための(2014)
Toshio Hosokawa: Fluss—Ich wollt’, ich wäre ein Fluss und Du das Meer for String Quartet and Orchestra
ヤニス・クセナキス(1922~2001):
『トゥオラケムス』90人の奏者のための(1990)
※武満徹の60歳バースデーに寄せた作品
Iannis Xenakis: Tuorakemsu for 90 Musicians
ヤニス・クセナキス:
『ドクス・オーク』ヴァイオリン独奏と89人の奏者のための(1991)
Iannis Xenakis: Dox-Orkh for Violin Solo and 89 Musicians
フィリップ・マヌリ(1952~ ):
『メランコリア・フィグーレン』
弦楽四重奏とオーケストラのための(2013)
Philippe Manoury: Melencolia-Figuren for String Quartet and Orchestra
後援:ブリティッシュ・カウンシル
サントリーホール・メンバーズ・クラブ先行発売: | 5月7日(火)10:00〜9日(木) |
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一般発売: | 5月10日(金)10:00〜 |
※先行期間中は窓口での販売はございません。
アーヴィン・アルディッティは現代音楽の世界で最も重要な演奏家の一人であり、アルディッティ弦楽四重奏団の第一ヴァイオリン奏者としての伝説的なキャリアに加え、多くのソロ作品にも生命を吹き込んでいる。
1953年ロンドンに生まれ、16歳で英国王立音楽院に入学。76年にロンドン響に入団し、2年後に25歳でコ・コンサートマスターに就任したが、在学中の74年に結成したアルディッティ弦楽四重奏団に専念するため、80年に退団した。
アスコ・アンサンブル、コンセルトヘボウ管、バイエルン放送響、パリ管、BBC響、アンサンブル・モデルン、ロンドン・シンフォニエッタなど多数の著名オーケストラやアンサンブルと共演。多くの協奏曲を演奏し、特にリゲティやデュティユーらから高い評価を得ている。また自身のために特別に書かれた作品—クセナキス『ドクス・オーク』、ファーニホウ『地形』、細川俊夫『ランドスケープⅢ』などを世界初演した。
ソロの録音も多い。カーター、ファーニホウ、ドナトーニなどの作曲家によるソロ・ヴァイオリン作品のCDや、ノーノ『ラ・ロンタナンツァ』は数々の賞を受賞。また、アメリカのレーベルModeのケージ・ヴァイオリン音楽全集シリーズの一環として録音した『フリーマン・エチュード』は音楽史にその名を刻んでいる。ベリオの『セクエンツァ』の録音はドイツ・シャルプラッテン賞や、イタリアの音楽誌アマデウスの最優秀現代音楽作品賞を受賞した。
2017年にはパリでシャルル・クロ・グランプリ・イン・オノレム(生涯功労賞)を授与された。また13年にアルディッティと作曲家ロベルト・プラッツによる書籍『The Techniques of Violin Playing』がべーレンライター社から、そして23年にはマインツのショット社から自著の伝記が発売。この本には、現代音楽演奏の約50年にわたる出来事が生涯にわたって網羅され、彼が関わった25人の作曲家についての詳細な情報が掲載されている。
※下線つきの氏名・団体名をクリックすると、プロフィールがご覧いただけます。
※下線つきの氏名・団体名をクリックすると、プロフィールがご覧いただけます。
サントリーホールが、今年のサマーフェスティバルのプロデューサーに私を選んでくださったことをたいへん嬉しく思います。
とりわけわが四重奏団が結成50周年を迎える今年、このホールに戻ってくることができて幸せです。この四重奏団はもともと、 私が学んでいたロンドンの英国王立音楽院の友人たちと始めたものですが、その結成からすでに50年以上が経ちました。
当初は、ルトスワフスキの弦楽四重奏曲、リゲティの弦楽四重奏曲第2番といった傑作をイギリスで演奏したいと考えていました。私たちのために曲を書きたい作曲家がいる、また私たちが彼らの曲を世界中で演奏するようになろうとは、まったく予想外だったのです。数多の作品が、弦楽四重奏のみならず独奏、二重奏、 三重奏、五重奏、またオーケストラを伴う形で書かれてきましたが、今回の滞在では、これらのさまざまな形態による作品も採りあげます。プログラムには、当団のために書かれた最初の作品であるジョナサン・ハーヴェイの弦楽四重奏曲第1番を含む、活動期間全体から選ばれたさまざまな弦楽四重奏曲を組みこみました。他の多くの作曲家と同様にハーヴェイも、その後第4番までの弦楽四重奏曲をすべて当団のために書いています。じつは今回のコンサートシリーズでは、私たちに献呈されていない作品を1曲だけ演奏するのですが、それが武満の『ア・ウェイ・ア・ローン』です。徹は1988年、銀座セゾン劇場のフェスティバル[「今日の音楽」]のために、私たちを日本に初めて招いてくれた人です。彼とのあいだには絶大な信頼関係があり、 私たちは来日の折にその音楽をたびたび演奏・録音しました。初期のころからはまた、細川俊夫と西村朗という2人の日本人作曲家とも強固な信頼関係があり、2人とも私たちのために多くの曲を書い てくれています。昨年西村が亡くなったことはショックでした。
東京都交響楽団とともに、細川とマヌリが私たちのために書いた、弦楽四重奏とオーケストラのための2つの作品を演奏することも大きな喜びです。今夏は、マヌリにもスポットライトが当てられています。このプログラムではさらに、私に献呈され1991年に初演されたクセナキスのヴァイオリン協奏曲、『ドクス・オーク』も演奏されます。当団がつねに掲げているコンセプトに従って、 今回も3つの新作が、サントリーホールによって委嘱され演奏されます。坂田直樹の弦楽四重奏曲、細川とイルダ・パレデスによる2つのピアノ五重奏曲です。ピアノ五重奏では、傑出した若きピアニストである北村朋幹が加わります。
[アーヴィン・アルディッティ(平野貴俊 訳)]