テーマ作曲家 イザベル・ムンドリー
公演中止のお知らせ

新型コロナウイルスの世界的感染拡大に伴う各国対応の影響により、海外に在住する複数の出演関係者の渡航・移動に支障がでたため、8/24・25・28開催予定の公演を中止とさせていただきます。

チケット代の払い戻しは、7月4日(土)10時~8月31日(月)までお買い求めのプレイガイドにて承ります。

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写真:イザベル・ムンドリー

世界の第一線で活動する作曲家をクローズアップし、多角的に紹介する「国際作曲委嘱シリーズ」。今年のテーマ作曲家はドイツの中堅世代の重要な作曲家の一人、イザベル・ムンドリーです。委嘱新作初演演奏会ではヴィオラ界のホープ、ニルス・メンケマイヤーをソリストに迎え、ヴィオラ協奏曲の世界初演を行います。ムンドリーの精緻で詩的な音楽世界をお聴きください。

国際作曲委嘱シリーズNo. 43 テーマ作曲家 イザベル・ムンドリー 室内楽作品集/作曲ワークショップ/委嘱新作初演演奏会

室内楽作品集

8/24(月) 
19:00開演(18:20開場)ブルーローズ(小ホール)

  • イザベル・ムンドリー:
  • 『時の名残り』
    クラリネット、アコーディオン、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための (2000)
  • クラリネット:上田 希
  • アコーディオン:大田智美
  • ヴァイオリン:成田達輝
  • ヴィオラ:安達真理
  • チェロ:多井智紀
  • 『誰?』フランツ・カフカ断章 ソプラノとピアノのための(2004)
  • ソプラノ:太田真紀
  • ピアノ:大宅さおり
  • 『リエゾン』クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための(2007〜09)
  • クラリネット:上田 希
  • ヴァイオリン:成田達輝
  • チェロ:多井智紀
  • ピアノ:大宅さおり
  • 『バランス』ヴァイオリン独奏のための(2006)
  • ヴァイオリン:成田達輝
  • 『いくつもの音響(サウンズ)、いくつもの考古学(アルケオロジーズ)』
    バセット・ホルン、チェロ、ピアノのための(2017/18)
  • バセット・ホルン:上田 希
  • チェロ:多井智紀
  • ピアノ:大宅さおり
Astrid Ackermannイザベル・ムンドリー

■料金

  • 指定席 3,000円/学生 1,000円
  • ムンドリー・セット券 5,000円(8/24 指定席・8/25 自由席・8/28 S席)限定50セット
サントリーホール・メンバーズ・クラブ先行発売: 5月11日(月)10:00〜5月14日(木)
一般発売: 5月15日(金)10:00〜

※学生券はサントリーホールチケットセンター(Web・電話・窓口)のみ取り扱い。25歳以下、来場時に学生証要提示、お一人様1枚限り。

※セット券はサントリーホールチケットセンター(電話・窓口)東京コンサーツ(電話・Web)での取り扱い。

作曲ワークショップ

8/25(火) 
19:00開始(18:20開場)ブルーローズ(小ホール)

  • 講師:イザベル・ムンドリー ほか

■料金

  • 聴講料[自由席] 一般1,000円/学生500円
  • ムンドリー・セット券 5,000円(8/24 指定席・8/25 自由席・8/28 S席)限定50セット
サントリーホール・メンバーズ・クラブ先行発売: 5月11日(月)10:00〜5月14日(木)
一般発売: 5月15日(金)10:00〜

※学生券はサントリーホールチケットセンター(Web・電話・窓口)のみ取り扱い。25歳以下、来場時に学生証要提示、お一人様1枚限り。

※セット券はサントリーホールチケットセンター(電話・窓口)東京コンサーツ(電話・Web)での取り扱い。

委嘱新作初演演奏会

8/28(金) 
19:00開演(17:45開場)大ホール

プレトーク
[イザベル・ムンドリー&細川俊夫]

18:05〜18:50 ブルーローズ(小ホール)

  • イザベル・ムンドリー:
    『終わりなき堆積』室内オーケストラのための(2018/19)
  • クロード・ドビュッシー:『遊戯』(1912~13)
  • フィリップ・クリストフ・マイヤー:
    『Dear Haunting』オーケストラのための(2020)世界初演
  • イザベル・ムンドリー:
    『身ぶり(ジェスチャー)』ヴィオラとオーケストラのための(2020)世界初演 サントリーホール委嘱
  • 指揮:ミヒャエル・ヴェンデベルク
  • ヴィオラ:ニルス・メンケマイヤー
  • 東京交響楽団
Irene Zandelニルス・メンケマイヤー

■料金

  • 指定席 S 4,000円/A 3,000円/B 2,000円/学生 1,000円
  • ムンドリー・セット券 5,000円(8/24 指定席・8/25 自由席・8/28 S席)限定50セット
サントリーホール・メンバーズ・クラブ先行発売: 5月11日(月)10:00〜5月14日(木)
一般発売: 5月15日(金)10:00〜

※学生券はサントリーホールチケットセンター(Web・電話・窓口)のみ取り扱い。25歳以下、来場時に学生証要提示、お一人様1枚限り。

※セット券はサントリーホールチケットセンター(電話・窓口)東京コンサーツ(電話・Web)での取り扱い。

【メンバーズ・クラブ会員限定 ご招待】

8月28日(金)の演奏会に、メンバーズ・クラブ会員の方 300名様をご招待します。

  • 応募期間 :2020年4月1日(水)10:00~5月13日(水) 
    *はがき応募は消印有効
  • 当選発表 :6月上旬までにチケットの発送をもって代えさせていただきます。

テーマ作曲家 イザベル・ムンドリーについて細川俊夫(サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ監修)

現在、ヨーロッパでは、現代音楽シーンでの女性作曲家の活躍が目覚しい。カイヤ・サーリアホ、ウンスク・チン、オルガ・ノイヴィルト、レベッカ・サンダース等、個性的で豊かな想像力に恵まれた作曲家たちが、新しい音楽の地平を切り開いている。そうした中で、イザベル・ムンドリーはドイツの中堅世代のもっとも重要な作曲家の一人である。清潔で高いエクリチュール、毎回新しいものに挑戦する芸術家としての真摯な姿勢、知性の豊かさ。そして優れた作曲教師としての若い作曲家への目配り。かつてこのサントリーの作曲委嘱シリーズで、ラッヘンマンが選んだ希望のある若い作曲家が、イザベルだった。ドイツのプロテスタントの良家に育った美しいイザベルとの対話は、私にとっても毎回貴重な体験である。

イザベルは1963年生まれで、ドイツの極めて強い影響力を持っているラッヘンマン、リームのような作曲家たちの次の世代の作曲家だ。彼らのスタイルを模倣すれば、すぐにその出どころがわかってしまう。その強い影響を受けながらも、それとは異なった独自の音楽スタイルをどのように見つけていくか。イザベルはフランスの音楽、特にブーレーズたちの音楽の影響をも受けつつ、独自の時間論を展開しながら、極めて精緻な音楽構造を持つ音楽を書き続けてきた。

そして日本文化への強い関心と愛情。日本庭園をテーマにした作品もいくつかあり、現在は芥川龍之介の台本で、シュヴェツィンゲン音楽祭のための新作オペラも用意している。クロサワ、谷崎、井上靖の大ファンでもある。

今回、サントリーホール委嘱でヴィオラ界のホープ、ニルス・メンケマイヤーへのヴィオラ協奏曲を作曲してくれる。彼女の愛する日本での世界初演を、心から期待し、楽しみにしている。