サンパラソルシリーズの育て方

基本的な情報

キョウチクトウ科マンデビラ属

植え付け株数目安 ●サンパラソル
深鉢プランター:1株/15~24cm、横長プランター:2~3株/65cm
●クライミングサンパラソル
丸鉢、深鉢プランター:1株/大輪系 24~30cm、中輪系 15~24cm、横長プランター:2~3株/65cm
置き場所 半日以上、直射日光の当たる屋外
水やり 土が乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷりと(乾燥気味に)
肥料 置肥、液肥を適宜
摘芯 不要
切り戻し 不要
夏越し 可能
冬越し 降霜や根の凍結の可能性がある場合、軒下・室内管理をお勧めします。

苗の植え付け

  • 植え付け株数目安を参考にプランターと草花用培養土などの新しい土を用意して植え付けましょう。
  • ピートモスを主体とする弱酸性(pH5.5-6.0)の水はけの良い土をお勧めします。
  • 大きく成長し根の回りも早いため、深鉢に植え付けるのがポイントです。

詳しく見る:「植え付け」

支柱の準備

  • 「クライミング サンパラソル」はつるがよく伸びるため、植え付け時に、つるを巻きつけるあんどんやトレリスなどの支柱を立てましょう。
  • 「サンパラソル」は、つるがゆっくり伸びるため支柱がなくても楽しめます。つるが伸びてまとまりが悪くなってきたら、支柱を立てるとよいでしょう。
  • 支柱につるをからめる際には、上方向だけでなく、下方向や左右に誘引すると花付きが良くなり美しく仕上がります。

支柱の準備(あんどん仕立ての例)

肥料(追肥)

  • 植え付け時に土に含まれていた肥料は、徐々に効き目がなくなっていきます。花をたくさん咲かせるために、追肥として肥料を定期的に与えます。草花用の肥料をご用意ください。

殺虫成分「アセフェート」は葉の黄化や枯れなどの薬害症状を引き起こす可能性があります。「アセフェート」を含む殺虫剤の薬剤散布はお控えください。

詳しく見る:「施肥(肥料やり)」

【追肥の仕方】

  • 植え付けの約1ヶ月後から定期的に「置肥」をしましょう。(1ヶ月に1回が目安。)1ヶ月ほど経つと、置肥のかたまりが土にまだ残っていても効果はなくなっています。
  • 「液肥」を併用すると開花のパフォーマンスが高まります。液肥は植え付けの約2~3週間後から使用すると良いでしょう。

お手持ちの肥料に記載されている肥料の使用方法、濃度、頻度を参考にしてください。

元肥が含まれていない土の場合は、植え付け時に土に元肥を混ぜ込んでおきましょう。

花が咲いてきたら

  • 咲き終わった花はマメに摘み取りましょう。花びらだけではなく、花茎ごと切り取ります。
  • 真夏の特に高温期には花が休むことがあります。

詳しく見る:「花がら摘み」

夏越し

  • 夏に西日が当たると花が休みがちになります。夏の間はできる限り西日の当たらない場所に置きましょう。
  • コンクリートの上にプランターを直接置かず、鉢の下に台を置くなど風通しをよくしましょう。

例:花台に載せる (写真はサンク・エールです)

冬越し

  • 基本的には1年草扱いです。また、亜熱帯性の植物であるため、標準的な日本の気候では基本的に屋外で地上部を枯らすことなく冬越しするのは困難です。
  • しかしながら、管理方法によっては冬越しできますので、下記をご参照の上、『サンパラソルの冬越し』に挑戦してみてください。
  • 無事に冬越しすれば、木質化も進んで大きく丈夫に生長し、より見事な花を咲かせます。春になって新芽が出てきたら、ひと回り大きい鉢に植え替えましょう。

【冬越しの方法】

  • 霜が降りない温暖な地域では屋外での管理も可能です。
  • 凍結の可能性のある地域では軒下・室内管理をお勧めします。
  • 室内に取り込む時期は、降霜が始まる頃~夜温が5℃を下回る頃を目安としてください。
  • 室内に取り込んだ後は、出来るだけ陽の光が差し込む場所で管理し、夜間の冷気にさらさないよう、ご注意ください。
  • 冬期は生育が緩慢になっていますので、水やりは控え目にし、肥料は不要です。水やりをする時は土の表面が乾いたら、適宜与えるようにしてください。

【冬越し前の切り戻しについて】

  • 屋内で越冬する場合は、枯れていない茎葉は刈り込む必要はありません。可能であればそのままの状態で管理されることをお薦めします。
  • あまりに大きくなっていて室内に置くことが困難な場合は、切り戻す方法もあります。株の生長が停滞する前の10月中旬までに切り戻すのが目安です。(関東以西の場合)

冬越し前に切り戻しをした例(※関東以西の場合、10月中旬まで)

切り戻し前

切り戻し

翌3月頃

その他

  • 株が大きく成長してバランスが悪くなった場合は、一回り大きい鉢に植え替えましょう。
  • 乾かし気味に管理をしましょう。「土が乾いたら水をたっぷりと与える」を繰り返すのがポイント。常に土が湿った状態では、根が伸びず株も生長しません。メリハリが大切です。
  • アブラムシにご注意ください。適正な園芸薬剤で予防と防除をしましょう。アセフェートを含む殺虫剤を使用した場合は、葉に薬害が出るおそれがあるため、ニテンピラムを含む殺虫剤の使用をお勧めします。殺虫剤には花に使用が認められていないものもありますので、ご購入の際にはお店でご相談ください。

サンパラソルのよくある質問

サンパラソルの葉が黄色くなり枯れてしまいました。どのように対処すればよかったのでしょうか?
これらの症状について考えられる主な原因と対策は下記です。
  1. 過湿
    サンパラソルは乾燥した環境を好む植物です。過湿状態が続くと、根が傷み、蕾が開かないまま落ちてしまったり、葉が黄化して枯れたりすることがあります。
    【対策】
    できるだけ直射日光によく当て、乾燥気味に管理して、新しい健康な根が伸びるのを促進します。
    水遣りは「土がしっかり乾いてから鉢底から流れ出るぐらいたっぷり」与え、乾湿のメリハリをつけて管理し、元気な新芽が出てきて回復するまでは施肥をストップします。
  2. 薬害
    サンパラソルは殺虫成分のアセフェートと相性が悪く、薬害を起こし、葉が黄化して枯れ、生育に影響することがあります。
    散薬から2~3日後に葉が枯れるなどの症状が出た場合はこの可能性が高いです。
    【対策】
    水遣りは「土がしっかり乾いてから鉢底から流れ出るぐらいたっぷり」ですが、いつもの2倍程度の量の水を与え、土中の薬剤成分を流すようにしてください。
  3. 病気
    土壌からフザリウム菌というカビに伝染した場合、葉が黄化して枯れることがあります。
    この場合、症状が劇的で、発症してから数日間で葉がすべて落ちてしまいます。
    【対策】
    症状が重い場合は、残念ですが、回復の可能性が低いです。軽症の場合は、土壌に殺菌剤を潅注して様子を見てください。
サンパラソルは、摘芯(ピンチ)した方が良いですか?
サンパラソルは摘芯(ピンチ)不要です。
もし摘芯(ピンチ)したとしても、しっかりとした元気の良い葉をつけているようでしたら、株自体に問題はございません。ただ、今後の生育に遅れが出ることは考えられます。
枝に虫が多く発生しています。駆除方法を教えてください。
カイガラムシの可能性があります。まずは葉などを傷つけないように注意しながら歯ブラシなどでこすり落とし、シャワーの水で株全体を洗い流し、その上で農薬を散布していただくことをおすすめします。
カイガラムシは生命力が非常に旺盛で、根絶が難しい害虫です。根気強く続けていくことが重要です。

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