園芸用語辞典/は行
パーライト(ぱーらいと)用土
真珠岩を細かく砕き、高温高圧で処理した多孔質の人工土。通気性、排水性に優れ、非常に軽量であるため、ピートモスやバーミキュライトと混合して、ハンギングバスケットなどの用土に使われます。また、草花類のさし芽用土としても優れています。
灰色カビ病(はいいろかびびょう)病害虫
発生時期:3~12月
被害症状:花では花弁にシミのような白や赤の斑点が発生する。斑点が拡大するにつれて腐り、褐色の斑点と灰色のカビに覆われる。
発生しやすい条件:低温過湿を好むため、春先から梅雨、秋から初冬の気温が低めの時期が好発期。
防除方法:薬剤散布
被害症状:花では花弁にシミのような白や赤の斑点が発生する。斑点が拡大するにつれて腐り、褐色の斑点と灰色のカビに覆われる。
発生しやすい条件:低温過湿を好むため、春先から梅雨、秋から初冬の気温が低めの時期が好発期。
防除方法:薬剤散布
這い性(はいせい・はいしょう)植物
枝や茎が地表を這うように横に伸びていく性質のこと。これとは正反対に上方に伸びる性質を「立ち性」といいます。このほか、株元から何本もの枝を立ち上がらせる「株立ち性」、垂れ下がる性質を「下垂性」あるいは「枝垂れ性」といいます。
ハイドロカルチャー(はいどろかるちゃー)用土
底穴がない容器に、ハイドロボールという用土を入れて植物を栽培するハイドロカルチャーは、容器に水を入れて栽培するので、毎日水やりをする必要はありません。ただし、水は容器の3分の1から5分の1程度にとどめ、水がなくなってから水やりをします。不透明な容器を使う場合は水位計で水の量を確認するとよいです。
培養土(ばいようど)用土
植物の栽培に適するようにブレンドされた土。コンポストともいいます。
ハダニ(はだに)病害虫
発生時期:3~10月
被害症状:主に葉裏に寄生して樹液を吸う。吸われた部分の葉緑素が抜けて、白く色が抜けてくる
生態:体長0.5mm程度で体色は赤・褐色・黄色など。水に弱い
防除方法:薬剤散布
被害症状:主に葉裏に寄生して樹液を吸う。吸われた部分の葉緑素が抜けて、白く色が抜けてくる
生態:体長0.5mm程度で体色は赤・褐色・黄色など。水に弱い
防除方法:薬剤散布
鉢上げ(はちあげ)育て方
まき床や育苗床で育てた苗を、掘り上げて鉢(ポット)に植えつける作業のこと。仮植えが目的の場合は、ビニールポットなどに植え、定植が目的の場合は、観賞用の鉢に植えます。
鉢の号数(はちのごうすう)その他
栽培用の鉢(素焼き鉢や駄温鉢)の大きさ(口径)をあらわす規格としてよく使われています。1号は昔の1寸で約3cm。2.5号から9号までは0.5号きざみ、9号以上は1号きざみで13号まであります。10号鉢は1尺(約30cm)にあたるため「尺鉢」と呼ばれることが多いです。
花がら(はながら)植物
咲き終わった花の残骸のこと。
花がら摘み(はながらつみ)育て方
咲き終わった花の残骸のこと。そのまま放置しておくと、タネを結んで株の老化を早めたり、灰色かび病を誘発したりするので、早めに摘み取るようにします。この作業を「花がら摘み」といいます。
花芽(はなめ)植物
生育後、花を発生させる芽。葉芽との対語。
葉水(はみず)育て方
葉面近くの空中湿度を高めたり、葉の表面についた塵や汚れを洗い落としたり、葉の温度を下げるために頭からかけてやる水やり法のこと。生育期間中、毎日のようにスコールを受ける熱帯アジア産の観葉植物などを、湿度不足になりがちな室内で育てる場合には、葉水をときどき施すとよいです。
ハモグリバエ(はもぐりばえ)病害虫
発生時期:3~6月
寄生植物:草花、らん類、花木、庭木など多くの植物、野菜や雑草にも寄生
被害症状:葉の中にもぐり込んで食害する。食痕は表皮を残して白くすけて見える
生態:体長2mm前後のハエで黄色く胸部背面のみ黒いものが多い
防除方法:薬剤散布
寄生植物:草花、らん類、花木、庭木など多くの植物、野菜や雑草にも寄生
被害症状:葉の中にもぐり込んで食害する。食痕は表皮を残して白くすけて見える
生態:体長2mm前後のハエで黄色く胸部背面のみ黒いものが多い
防除方法:薬剤散布
葉焼け(はやけ)育て方
室内や日陰で育てた植物を急に強い日差しの下に出したときにおこる、葉が焼けたような状態のこと。
ハンギングバスケット(はんぎんぐばすけっと)その他
Hanging Basket コンテナ園芸のひとつ。本来は、バスケットを吊り下げる Hanging ものだけを指しますが、壁に掛けるウォールバスケットを含めて総称します。スペースの有効利用、装飾性にすぐれているため、都市型の園芸スタイルとして注目されています。
半日陰(はんひかげ)育て方
木もれ日程度の日が当たるか、一日に3時間ほど日が当たる状態のこと。
肥料の3要素(ひりょうの3ようそ)肥料
カリ(K)〈根肥え〉:植物全体の健康維持に欠かせない成分。花、実、球根を太らせ、寒暑に対する抵抗力を養います。
リン酸(P)〈花肥え、実肥え〉:植物細胞のタンパク質や養分を形成します。根の伸長や花・実・タネの形成に不可欠な要素です。
窒素(N)〈葉肥え〉:葉緑素を作るうえで大切な働きをします。葉や茎の生育初期に必要な成分要素です。
リン酸(P)〈花肥え、実肥え〉:植物細胞のタンパク質や養分を形成します。根の伸長や花・実・タネの形成に不可欠な要素です。
窒素(N)〈葉肥え〉:葉緑素を作るうえで大切な働きをします。葉や茎の生育初期に必要な成分要素です。
品種(ひんしゅ)植物
同一の種のなかで、花色、花形、草姿、生育特性などが、ほかの個体とはっきり区別でき、繁殖しても継承される形質をもつ植物群のこと。
斑入り(ふいり)植物
葉に色模様が入った状態。もともとは変異個体で、同じ性質を持つ個体どうしを交配して、斑入りの状態を固定しているため、先祖がえりをおこした斑のない葉が生じることがあります。
深植え(ふかうえ)育て方
根の部分を深く植えること。深植えすると根が生長しにくくなります。茎の部分が土に埋もれるとそこから腐ることもあります。
ポット苗(ぽっとなえ)育て方
露地の育苗床や育苗箱でではなく、育苗用のビニールポットで育てた苗のこと。ある程度の大きさに育ったら、ポットから抜いて花壇やコンテナに定植します。
ブロッチ(ぶろっち)植物
パンジーなどに見られる、花の中央にある色模様のこと。
分枝(ぶんし)生長
枝が分かれている状態。ピンチや切り戻しをして分枝させることが多いです。
掘り上げ(ほりあげ)育て方
球根の掘り上げは、春植えのものも秋植えのものも、花が終わり、葉の3分の1程度が茶褐色になったころを目安に行います。また、2~3日晴天が続いて、土が乾いているときが最適で、雨上がりなどは避けたほうがよいです。なお、掘り上げ後は、茎葉をつけたまましばらく陰干しし、茎葉がすっかり茶褐色になったら付け根から切り取ります。保存は土をなるべく落としてから新聞紙を2~3枚敷いたリンゴ箱などに入れて覆いをし、直射日光を避けます。夏場に保存する場合は、カビを防止するために通風のよい場所に置くように注意します。