セミヨン
Sémillon
どっしりボディの落ち着いた味わい
世界で約20,000ha(2010年実績)と、中堅どころの存在です。1990年から2010年の20年間で30%も栽培面積が減少してしまいました。
世界中の産地でほぼ「セミヨン」です。
大きめの房と粒が特徴です。樹勢が強く生産性の高い品種で、気候にかかわらず安定した収量が期待できます。
若い状態ではあまり特徴がなく、穏やかであまり主張しない香りと、落ち着いた果実味と、どっしりとした重量感のあるボディなどがこのぶどうからのワインで見られる味わいです。少し羊の毛を思わせる脂の香りも感じられます。地味な味わいなので、香り付けやイキイキした酸味を補完するという意図で、同じフランスのボルドー地方が原産であるソーヴィニヨン・ブランとブレンドするのが一般的です。しかし、大変長期熟成能力のあるぶどうで、単体の場合でも10年以上熟成させると、すばらしいコクのある味わいがあらわれます。また、貴腐菌が付着して貴腐ぶどうとなると、世界最高峰の甘口ワインの原料になります。
フランスのボルドー地方のソーテルヌ地区が原産とされています。
原産地であるボルドー地方では辛口と甘口の双方で、世界最高峰のワインの原料となっています。辛口ではグラーヴ地区などで、ソーヴィニヨン・ブランとブレンドする事でお互いの足りないところを補完した爽やかさとコクを兼ね備えた長期熟成タイプを。甘口では、ソーテルヌ地区などでセミヨンを主体として、貴腐ぶどうを使用した世界最高峰の貴腐ワインが生産されています。その他の産地としては、オーストラリアのハンター・ヴァレーという産地で生産されるセミヨンが「ハンター・セミヨン」と呼ばれる独特のスタイルで、セミヨン100%の素晴らしい辛口ワインを生み出しています。オーストラリアではシャルドネとのブレンドも広く見られます。
セミヨンは一見地味ですが、熟成によって花開くポテンシャルのあるぶどうです。日本の登美の丘ワイナリーで1975年に生産された辛口セミヨンを、2014年に飲んだ事があるのですが、40年を経て、なおイキイキとした生命力を持った素晴らしいワインでした。
香りにクセがないので、白身魚、豚肉などと好相性です。ソーヴィニヨン・ブランとブレンドしたボルドータイプは、魚料理全般に広い相性を誇ります。
・特に「セミヨンでなければならない」というときはあまり無いような気がします。
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