サントリーホール オペラ・アカデミーは、ジュゼッペ・サッバティーニをエグゼクティブ・ファカルティに迎えて2019/20シーズンで9年目となりました。
第5期生のレッスンがスタートして19年秋にサッバティーニが来日、20年3月に開催予定の「オペラティック・コンサート」の準備が進められていたところ、20年に入り新型コロナウイルス感染症の影響で公演が中止となりました。アカデミーの通常研修会も一時休止を余儀なくされましたが、4月にYouTube動画投稿によるレッスンを開始、6月には感染症拡大防止のためのガイドラインを策定し、コーチング・ファカルティによる対面レッスンを再開。さらに、ローマ在住のサッバティーニによるオンライン・レッスンも6月より実施しました。オペラ・アカデミー初の試みとなりましたが、発声の確認からイタリア古典歌曲の指導まで、サッバティーニは対面と変わらず、情熱的なレッスンを繰り広げました。
9月には「オペラ・アカデミー コンサート」を開催し、それまでの研鑽の成果を発表。プリマヴェーラ・コース第5期生9名がイタリア古典歌曲を、アドバンスト・コース第4期生2名がオペラ・アリアを披露しました。
オペラ・アカデミー第5期スタートから9月のコンサートまで、アカデミーの活動を取材した山田真一氏のレポートをお届けします。