ライチョウ(ニホンライチョウ)
高山にすむ氷河期の生き残り!
全長37cm。氷河時代からの貴重な生き残り。日本では飛騨山脈(北アルプス)、赤石山脈(南アルプス)など日本アルプスの一部高山帯の草原、ハイマツ林だけしかすんでいない特別天然記念物で、高山という特殊な環境にいるため、絶滅が心配されている鳥、それがニホンライチョウ(以下、ライチョウ)です。夏は山肌に似せた白と茶の羽色、冬は雪山と同じ白一色の羽色にかわります。翼は白色で夏冬とも同じです。足の指にも羽毛が生えています。
そんなライチョウには、エスキモーの民話がよく似合います。 むかしむかし、おばあさんに孫がお話をしてちょうだいとねだりました。おばあさんはめんどうくさかったので、早く寝かしつけようと、こわいお話をしました。すると孫は、おそろしさのあまり小鳥になって飛んでいってしまいました。それを悲しんだおばあさんも、鳥になりました。それがライチョウです。 ヒナを連れて、しゃがれ声でなくライチョウの姿から、こんなお話が生まれたのに違いありません。 ライチョウは雷鳥と書きますが、荒天のときに草地へ出てきて見やすくなり、晴天には空からの猛禽の狩りからのがれるため、ハイマツの中にいることが多く、古人が目にする機会の多くが荒天の時だったために、こう呼ばれるようになったと考えられています。
/ 雷鳥も われも吹き来し 霧の中 水原秋櫻子 /
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