アリスイ
体の大きさに対して舌が最も長い鳥
長い舌でアリを獲る
全長17.5cm。全身が灰色味のある褐色(茶色)で、小さい波型の模様が沢山あります。尾羽を含め体型は普通の小鳥のようですが、キツツキの仲間。幹に垂直に止まることはせず、枝に一般の鳥のように止ります。ヨーロッパから日本まで連続して分布しています。日本では北海道・東北地方北部で夏鳥として繁殖しており、冬には本州以南で見られます。一般的には漂鳥ですが、冬になると海外から渡来してくることも確認されています。蟻吸の名前のように、長い舌でアリを絡め捕る様子が、吸っているように見られたのでしょう。そのため地面か地上近くの枝、岩の上などで見ることの多い鳥です。「クイクイクイ‥‥」と聞こえる大きな声でさえずります。モズの高鳴きと思える大声です。平地や低い山地の林縁で見られますが、冬には葭原でも見られます。個体数は多くありません。
※当サイトの内容、テキスト、画像、音源等の無断転載・無断使用を禁止します。