ヒバリ
野原に春を告げる鳥
空高く飛んでなわばり宣言!
全長17cm。全身茶色で、頭には小さな冠羽があります。空中でさえずる他に、牧柵、石など周辺より少し高い場所に止まって、よくさえずります。日本全国に分布していて、繁殖もしますが、北海道では夏鳥です。河川敷や野原のひろいところで、太陽にとどけとばかり高く高く、鳴きながら舞いあがり、はばたくヒバリ。ヒバリは朝を象徴する鳥であり、西洋では、その歌声は清浄な愛をあらわすとされ、夜の愛をうたうナイチンゲールと対をなす鳥です。イギリスには「子ヒツジと共に寝てヒバリと共に起きる」ということわざがあります。
むかしむかし、ヒバリは金貸しをやっていました。そして、まだ地上に暮らしていた太陽に金を貸していました。やがて太陽は出世して天の神に呼ばれ、ヒバリに借りた金も利子もはらわずに天へのぼっていってしまいました。そこでヒバリはカンカンにおこって、「おてんとうさんに金貸した。利取る、利取る。利子くれ、利子くれ」と騒いでいるというのです。空高く鳴いているヒバリに、こんな話は少々コジツケと思うのですが。ヒバリは日晴から転化したようです。
/山かげの 夜明けをのぼる ひばりかな 几董(きとう)/
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