2022年2月に始まったロシアによるウクライナへの侵攻は、国際社会に多大な懸念を引き起こし、多くの人々の生活に深刻な影響を及ぼしました。​サントリーは、このような困難な状況に直面しているウクライナやシリアからの難民学生を支援するため、難民や移民などさまざまな背景を持つ人々が新たな社会で自立し、活躍できるよう支援する一般財団法人「パスウェイズ・ジャパン」と連携。サントリーグループへの就職支援を前提とした企業説明会・社員座談会を開催しました。​

パスウェイズ・ジャパンとの取り組みのはじまりは、2022年に資生堂様主催のウクライナ支援のためのチャリティーコンサートにて、サントリーホールを無償提供したことに遡ります。​パスウェイズ・ジャパンによると、実は多くの難民の背景を持つ学生は母国の社会で活躍できるような優秀な人材であるにも関わらず、戦争や侵攻により大学教育や就職の機会が制限され、新たな生活の基盤を築くために多くの困難に直面しています。​学生達はパスウェイズ・ジャパンの支援を通し、日本の大学や日本語学校で学びながら日本国内における就職を目指していますが、日本における難民採用についてはまだ事例が少ないのが現状です。​

サントリーがそれらの難民学生を対象として実施した2024年2月実施の企業説明会・社員座談会は、彼らに新たな希望と機会を提供するための重要な一歩となりました。田町オフィスでの対面セッションには7名、オンラインでの参加者は7名と、​合計14名の学生がこの機会に参加し、参加者達は「サントリーの事業内容や価値観を理解することができた」「失敗を恐れずチャレンジする社風が素晴らしいと思った」など率直に語ってくれました。​

サントリーではユニークな価値観・経験を持ったグローバルで活躍できる人材の採用にも力を入れています。​難民学生に向けた今回のイベントはその一貫であり、さらに日本の大学に通う留学生限定のイベントや、海外大学に通う学生に向けたイベントを実施するなど、今後も多様なバックグラウンドを持つ学生たちを積極的にサポート・採用してまいります。​