ごはんとおつまみレシピ
春を告げる魚と言われる鰆を、同じく春の代名詞のような山菜、ふきのとうと一緒にパスタに。焼いた鰆をほぐして、細かく刻んだふきのとうと合わせます。春の香りを味わいたいから、ソースはオリーブ油とにんにくをベースにしたシンプルなものにして、アンチョビで味に深みを加えました。ふきのとうはアンチョビと相性がよく、さっと茹でたふきのとうを細かく刻んでアンチョビと炒めておくと、それだけでも充分おいしいソースになります。今回は旬の鰆をたっぷりと贅沢に使って。鰆はお好みで細かくほぐしてもいいのですが、せっかくだからごろっと大きめに仕上げて魚の旨味も味わってください。パスタの食べ味の後から、ふきのとうの香りがふわっと口の中で広がります。日本の春の味と香りを、パスタでたっぷり愉しみましょう。
材料(2人分)
手順1 下ごしらえ
鰆は塩をふって30分ほどおき、出てきた水気を拭いて3~4等分に切る。
手順2 切る
にんにくはみじん切りに、アンチョビは粗く刻む。
手順3 茹でる
ふきのとうは、黒ずんでいるところがあれば取り、塩を加えた湯で1~2分茹でる。
手順4 水にさらす
茹で上げたふきのとうを冷水に30分ほどさらし、炒める直前に絞ってから粗みじん切りにする。
ふきのとうはすぐに水にさらす
ふきのとうは黒ずみやすいので、切ったり茹でたりしたらすぐに水にさらし、黒ずむ前に手早く調理します。
手順5 焼く
フライパンにオリーブ油を熱し、鰆を入れて焼く。焼き色が付いたら裏返して、8割程度火が通ったら取り出す。
鰆に火を通しすぎない
鰆は、最後に再びパスタと合わせて火にかけるので、この時点では火を通しすぎないのがポイント。
手順6 茹でる
鍋にたっぷりの湯を沸かし、規定量の塩を加えてスパゲティを規定の時間茹でる。
手順7 炒める(1)
鰆を焼いたフライパンの油をキッチンペーパーで拭き、オリーブ油大さじ2とにんにくのみじん切りを加えて香りが出てくるまで弱火にかける。
手順8 炒める(2)
アンチョビ、ふきのとうを加えて炒める。スパゲティの茹で汁をレードル1/2杯ほど加え混ぜたら、鰆を戻し入れて軽く崩すようにして炒める。
手順9 仕上げる
茹で上がったパスタを加えて混ぜ、塩、こしょうで味を調えて、仕上げのオリーブ油を加えて混ぜる。
完成
ふきのとうはすぐ黒くなるので、使わないときは水に浸けておくこと。アクが苦手なら、茹でた後に水にさらす時間を長めにするとよいでしょう。