ごはんとおつまみレシピ
8月7日は立秋。とはいえ、暑さは、これからが本番!そんな夏の真っ盛りに、火照った体をクールダウンしてくれるのが、冬瓜です。冬瓜は、それ自体にはほとんど味がないので、煮汁をたっぷり吸わせることでおいしくなります。薄く皮を剥いてから、皮目に細く切り込みを入れることで、お箸でもすっと切れるほど柔らかく煮上がり、口の中で煮汁がジュワッと広がります。一緒に煮るのは、昆布と鶏肉、そして梅干し。鶏肉は、骨付きで旨味とゼラチンたっぷりの手羽中を使います。良いお出汁が出ますし、冷たく冷やせば煮汁がプルプルに固まり、煮こごりになります。ジュレのようにして仕上げにかければ、冬瓜の翡翠色(緑色)も美しく際立って、見た目も涼しげな冷たいメイン料理に!梅干しの酸味が爽やかで、後味もさっぱり。蒸し暑さを一瞬忘れさせてくれます。もちろん、温かいまま煮物やスープとして食べてもおいしいですよ。
材料(2人分)
手順1 材料を切る
冬瓜は5㎝幅に切って、ワタ(スポンジのようにフカフカした部分)を包丁で切り取り、皮をピーラーで剥く。
手順2 切り込みを入れる
冬瓜の皮目にできるだけ細く切り込みを入れ(深さ約5㎜)、2㎝幅に切る。
硬い皮目を柔らかく
皮目は少し硬いので、切り込みを入れておくことで柔らかく煮え、味も染みやすくなります。
手順3 穴を開ける
梅干しは、味が出やすいように、箸などで5カ所ほど穴を開ける。生姜は皮を剥いて薄切りにする。
梅干しは昔ながらの白干しを!
ここでは、塩漬けして干しただけのシンプルな「白干し」(紫蘇や昆布、ハチミツなどを使って減塩調味を施している「調味梅干し」ではなく、塩分約18~22%の梅干し)を使います。さっぱりくっきりとした仕上がりに。ハチミツ漬けや低塩分のものを使う場合は、醤油を少し増やして。
手順4 煮る(1)
鍋に鶏手羽中、生姜、昆布、水を入れて強火にかける。
手順5 煮る(2)
煮立ったら火を弱め、5分程煮て、出てきたアクをすくい取る。
手順6 煮る(3)
冬瓜と梅干しを加え、10分程煮たら、醤油と塩で味を調える。
味見してから調味料を入れて!
梅干しによって塩分が違うので、まず味見をしてから、必要な分だけ醤油と塩を入れてください。この後で煮詰めるので、味は少し控えめに。
手順7 昆布を取り出す
冬瓜が柔らかくなり、煮汁が1/3量になるまで煮詰まったら火からおろし、昆布を取り出す。
手順8 鶏の骨を外す
粗熱が取れたら、鶏手羽中の骨を外す。
骨は外してもそのままでも
骨を外しておいた方が食べやすいし、おもてなし向きですが、付けたままでももちろんOK。
手順9 冷やす
冷蔵庫に入れ、しっかりと冷やす。煮汁、冬瓜、鶏手羽を分けて冷やしても、鍋ごとでもOK。
手順10 盛り付ける
鶏手羽、冬瓜を盛り、固まった煮汁(煮こごり)を軽く崩してかけ、好みでちぎった梅干しを添える。
完成
冬瓜がお出汁をたっぷり含んでいます。プルプルの煮こごりを、熱々のご飯にのせて食べるのもおすすめです。