ごはんとおつまみレシピ
夏至をすぎ、7月初めまでの10日間を暦の上では 「半夏生」(はんげしょう)といいます。夏至までに済ませた田植えの稲の根が、蛸の足のように深く広がればとの願いを込めて、関西ではこの時期、蛸を食べる習慣があります。蛸にはタウリンが多く含まれ、田植えで疲れた身体を癒す効果があったかもしれませんね。今回は旨味が強く、塩分が低いことが特徴の八丁味噌を加えた、トマト煮込みをご紹介します。じつは、トマトと八丁味噌は、酸味+旨味のあるものどうし、相性が良く、相乗効果が期待できます。八丁味噌が無ければ、いつも使っている味噌でもOK。その場合は塩を少なめに加減してくださいね。
材料(4~5人分)
手順1 切る(1)
蛸を食べやすい大きさに切る。
少し大きめに切る
蛸は煮込むと縮むので、少し大きめに切ります。
手順2 炒める
鍋にオリーブ油を温め、みじん切りにした玉葱と生姜を香りが出るまで炒める。
手順3 煮る(1)
トマト、水、酒、八丁味噌、塩、蛸を入れ、蓋をせずに30~40分ほど煮る。
煮汁が1/4になるまで煮つめて
火加減は強めの中火で、水気を飛ばすように。煮汁が1/4の量になるくらいまで煮ます。
手順4 切る(2)
ナスは厚さ1.5cm、ズッキーニは厚さ1cmのそれぞれ輪切りに。パプリカはくし型に切って、さらに半分の長さに切る。
手順5 揚げる
ナス、ズッキーニ、パプリカをたっぷりの油で、高温でさっと素揚げする。
野菜は別々に揚げる
火の通り方がそれぞれ違うので、一種類ずつ素揚げにして、油を切ります。後で煮るので揚げ加減は8~9割程度で十分です。
手順6 煮る(2)
素揚げした野菜を、蛸を煮ている鍋に入れ、ひと煮立ちさせる。
手順7 仕上げ
火を止め、蓋をして10分置いてなじませる。
完成
出来立てもいいですが、冷蔵庫で冷やすと、また違った味わいが楽しめます。温め直せば、味がなじんでさらにおいしく。かぼちゃやインゲンなど、身近な夏野菜でも作ってみてください。