2013年2月6日(水)~3月31日(日)
※作品保護のため会期中、展示替をおこなう場合があります。
※各作品の展示期間については、美術館にお問い合わせください。
歌舞伎の芝居小屋は、江戸時代の人々にとって、非日常的世界へと誘う夢の空間でした。本章では、歌舞伎芝居の祖とされる出雲阿国の舞台姿や、京の名所として芝居小屋を捉えた絵画をはじめ、幕府公認の芝居小屋・江戸三座の一つである中村座を描いた菱川派の肉筆画、西洋の遠近法を駆使して劇場内部を描写した浮絵などを通じて、当初は社寺の境内で行なわれていた歌舞伎が、仮設の舞台、そして、複雑な舞台装置を備えた常設の芝居小屋を獲得していくまでの流れを追います。
歌舞伎役者たちは、江戸時代の人々にとって憧れのスターでした。新しい芝居が始まるたびに、役者の舞台姿を描いた浮世絵が多数制作され、人々は贔屓役者の役者絵をこぞって買い求めました。
本章では、役者のブロマイドであった役者絵や役者の愛用品を通して、名優たちの華々しい活躍の様子をご覧いただきます。
歌舞伎の舞台では、〈観客〉が大きな役割を果たしています。公演中の役者への掛け声はもちろんのこと、襲名の際のバックアップ、新しい衣装の手配、他の観客の動員など、特定の役者を組織的に後援する「贔屓(ひいき)連中(れんじゅう)」のシステムが、江戸時代にはすでに確立していました。また、役者たちは当時のファッションリーダーでもあり、その紋や舞台衣装から影響を受けた服装がしばしば流行しました。
本章では、歌舞伎役者たちを支えた「贔屓」の観客の様子、歌舞伎の舞台から影響を受けて江戸市井で流行したファッションなどを取り上げ、歌舞伎の発展を支えてきた〈観客〉の姿に迫ります。
隈 研吾氏設計による新しい歌舞伎座。第四期歌舞伎座の伝統を受け継ぎながら、オフィスビルの「歌舞伎座タワー」、「歌舞伎座ギャラリー」などを兼ね備えた複合施設が「GINZA KABUKIZA」と命名されました。新しい銀座のランドマークとして誕生します。
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