2011年8月10日(水)~10月10日(月・祝)
※作品保護のため会期中、展示替をおこなう場合があります。
※各作品の展示期間については、美術館にお問い合わせください。
軽やかで繊細優美なヴェネチアン・グラス。その芸術性は1450年頃に開発された無色透明ガラス「クリスタッロ」の誕生と、都市経済の繁栄を背景に、大輪の花を咲かせました。エナメル彩、ラッティモ(乳白色ガラス)、レースグラス、アイスグラス等、その多彩な手わざには目を奪われるばかりです。装飾性豊かな珠玉のガラスは、ヨーロッパ各国で王侯貴族や富裕層の羨望の的となりました。
秘密保持、あるいは火災の拡大防止のため、ムラーノ島に限って行なわれていた制作技術も、周辺諸国の求めに応じ、次第に流出を始めます。そして模倣と地域性との狭間で生まれた「ヴェネチア様式」は、16世紀から18世紀にかけて、ヨーロッパを席巻したのです。国外への伝播は西洋に留まりません。南蛮船の渡来によって日本にもたらされたその瀟洒な美しさが、和ガラスの誕生にも少なからず影響を与えたと考えられています。
ヴェネチアン・グラスは、今なお、見る者すべてを魅了し続けています。本展では、ルネサンス期の作品から、影響を受けたヨーロッパや日本のガラス、そしてそのエッセンスを引き継ぐ現代グラス・アートまで、約150件の優品をご覧いただきます。時を超え、海を越えて、人々の心を捉え続ける「あこがれのヴェネチアン・グラス」の魅力をご堪能ください。
会期 |
2011年8月10日(水)~10月10日(月・祝) ※作品保護のため会期中、展示替をおこなう場合があります。 |
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開館時間 |
10:00~18:00 (金・土は10:00~20:00) ※9月18日(日)、10月9日(日)は20時まで開館 |
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休館日 |
火曜日 |
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入館料 |
一般1,300円、大学・高校生1,000円、中学生以下無料 |
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割引 |
HP割 |
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音声ガイド |
¥500 |
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