2010年6月12日(土)~7月25日(日)
※作品保護のため会期中、展示替をおこなう場合があります。
※各作品の展示期間については、美術館にお問い合わせください。
見る人の想像力により様々な表情が読み取られる能面は、能の舞台で重要な役割を担っています。老若男女を表す面、人間の精神面のあり様を表象する面など、代表的な役柄の面をご覧いただきます。
織りや刺繍などの染織技術の粋を結集して作り出された能装束は能面とともに幽玄な美の世界を創出してきました。日本の染織史上貴重な、いにしえの加飾技術は能装束によって伝えられて来たといえます。
舞台衣装としての完成度を高めた桃山時代の能装束と初公開の加賀前田家の能装束を特集して展示します。
面を付けずに演じることが多い狂言にあって、特殊な役には、人間味溢れる劇の性格からか、滑稽でユーモラスな面がみられます。
軽妙さと笑いに満ちた舞台に相応しい、洒脱さや大胆さが特徴の狂言装束をご覧いただきます。特に肩衣にみられる意表を突いたモチーフからは狂言の躍動感溢れるエネルギーが感じられます。
能楽の面や装束がどのように用いられ演じられて来たのかを伝える絵画、演者による伝書や台本など、能楽の歴史を示す資料をご覧いただきます。
展覧会開催期間中、能面・狂言面・扇・装束・囃子の5つのテーマで能楽のさまざまな魅力を紹介するミニレクチャーを開催します。
会場:サントリー美術館 3階第2展示室(吹き抜けスペース)※立ち見となります
参加費:無料(別途要入館料、事前予約不要)
協力:国立能楽堂
狂言面
狂言では猿や馬、蚊の精などユーモラスな役者が登場。表情豊かな様々な狂言面について解説します。
日時: 2010年6月17日(木)13時・14時・15時から約20分
講師: 奥津健太郎氏
能面
能の主人公達がつける能面をご覧いただきながら解説します。
日時: 2010年6月24日(木)13時・14時・15時から約20分
講師: 川口晃平氏
扇
能で様々な主人公が手にする美しい扇。実物をご覧いただきながら解説します。
日時: 2010年7月1日(木)13時・14時・15時から約20分
講師: 川口晃平氏
装束
能の主人公達が着る装束。装束付けを解説つきでご覧いただきます。
日時: (1)2010年7月8日(木)13時・14時・15時から約20分
(2)2010年7月9日(金)18時・19時から約20分
講師: 松山隆之氏、川口晃平氏他
囃子
能のお囃子をお聞きいただきます。笛、小鼓、大鼓、太鼓の解説を素囃子と共にお楽しみください。
日時: 2010年7月15日(木)13時・14時・15時から約20分
講師: 笛/栗林祐輔氏、小鼓/森貴史氏、大鼓/佃良太郎氏、太鼓/桜井均氏
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