ごはんとおつまみレシピ
魚偏(へん)に「喜ばしい」と書くことから、江戸時代には縁起かつぎに食べる習慣もあったという鱚(きす)。今も江戸前天ぷらには欠かせない魚です。旬は、産卵を控えた春から初夏にかけて。この時期には浅瀬にまで泳いでくるため、ビギナーでも楽しく釣れる魚としても知られています。ふっくらとした身はそのまま塩焼きにしてもおいしく、淡白でクセのない味で、万人に好まれます。今回は天ぷら用に開いた鱚を使って、ズッキーニ、チーズ、木の芽と一緒に春巻きにします。下ごしらえも簡単で具材の味付けも不要。思い立ったらすぐにつくれる春巻きは急なパーティーにも重宝しますよ。
材料(2~3人分)
手順1 下ごしらえ
鱚はキッチンペーパーで水気を拭き取り、尾を落とす。背びれや小骨などが残っていたら取り除き、縦半分に切る。
水気をふき取る
水気をしっかり取って、臭みのもとを除きます。
手順2 切る
ズッキーニは5ミリ程度の厚さの輪切りにする。
手順3 巻く(1)
春巻きの皮を広げ、手前に鱚をおく。
手順4 巻く(2)
鱚の上に溶けるチーズ、ズッキーニを重ねる。
手順5 巻く(3)
手前、両脇の順に皮をたたむ。木の芽を、表面を下にして皮の奥にのせてから、巻きあげる。
手順6 揚げる
巻き終わりを水溶き小麦粉でとめて、160℃の油で揚げる。
完成
熱いうちにレモンを搾って、お好みで塩をつけて召し上がれ。ズッキーニを茹で筍に変えても、季節の味が楽しめます。