ごはんとおつまみレシピ
ほっくり香ばしく揚がったさつまいもを、醤油味の炒め物に。
山椒油の辛みが、さつまいもの甘さをさらに引き立てます。
2015年09月18日
さつまいもの魅力は自然な甘さとホクホクの食感。さつまいもを蒸してさらに素揚げすると、表面はカリカリと香ばしく、甘味もぐんと凝縮されます。これを鶏肉とカシューナッツとともに甘辛い味にまとめたのが今回の炒め物。味の決め手は、 花椒(ホアジャオ)と唐辛子に、熱した油をジュワッとかけてつくる山椒油です。さつまいもと鶏肉を炒め合わせてから、仕上げにこの山椒油をひと回し。山椒油の爽やかな辛みと香りが、カシューナッツの甘さと香りを引き立てて、ぐっと大人の味わいに。金麦もごはんもすすむお惣菜です。
材料(2人分)
手順1 下ごしらえ(1)
鶏もも肉をひと口大に切り、ボウルに入れる。醤油、こしょう、酒を加え、手でよくもみ込む。
手順2 下ごしらえ(2)
鶏もも肉が調味料を吸いこみ、ボウルの中の水分がなくなったら、片栗粉をまぶして混ぜ合わせ、最後にサラダ油を絡める。
油を絡めると歯触りよく揚がります
衣の中の油分が、熱せられる中で揚げ油に滲み出て生地に空洞ができ、サクっと揚がります。
手順3 蒸す
さつまいもを1本丸ごとラップで包んで30~40分ほど蒸す。竹串を刺し、すっと通れば蒸し上がり。皮ごとひと口大の乱切りにする。
電子レンジ加熱でも可能
さつまいもを水にさっとくぐらせてからラップで包み、500wの電子レンジで4分ほど加熱しても仕上がります。
手順4 切る
パプリカは種を取り、ひと口大に切る。
手順5 山椒油をつくる
耐熱のボウルに花椒と赤唐辛子を入れ、うっすらと煙が出るくらいまで熱したサラダ油をジュワッとかけ、そのまま置く。
油の温度を下げれば辛味も弱まる
高温で熱するほど、辛味が強く出ます。辛味が苦手な人は油から煙が出る手前で、油を花椒と赤唐辛子にかけるようにします。油が爆ぜないよう、ボウルの水気はよく拭き取っておきます。
手順6 揚げる
揚げ油を低温に熱し、カシューナッツを素揚げする。取り出したら続けて鶏肉とさつまいもを表面がカリッとするまで中温で素揚げする。
カシューナッツは低温の油から入れる
カシューナッツは油脂分が多く焦げやすいので、低温の油に入れて、きつね色に色づく手前で引き上げます。
手順7 炒める(1)
フライパンにサラダ油を熱し、1cmほどの輪切りにした長ねぎと、薄くスライスし1cm四方に切った生姜を炒める。焼き色がつき、香りが出たら、パプリカ、鶏肉、さつまいもを加える。
手順8 炒める(2)
鶏ガラスープ、酢、醤油、砂糖を混ぜ合わせ、たれをつくる。パプリカ、鶏肉、さつまいもをさっと炒め合わせたらたれを加え、炒め煮にする。
手順9 和える
フライパンをあおりながら加熱し、とろみが出てきたら、山椒油の上澄みを注ぎ入れ、カシューナッツを加えて全体に和える。
完成
できたて熱々の湯気の中、山椒油の爽やかな香りがふわっと立ち上ります。辛味が苦手でなければ、上澄みだけでなく赤唐辛子や花椒を一緒に加えてもよいでしょう。