ついに新スタンダードカクテル誕生の瞬間です。大勢の観客と報道陣がステージに注目するなか、各部門の優秀賞・最優秀賞が発表されました。そして、着物姿で艶やかに登場したベッキーさんから、その作品名が告げられました。「カクテル アワード 2010は…! 課題製品 リキュール部門 『翠響庵(すいきょうあん)』です!」 受賞したのは、愛知県 名古屋東急ホテル メインバー フォンタナ・ディ・トレビに勤務する小林貴史(こばやしたかふみ)さん。参加したお茶会での経験をヒントに、「ミドリ」で日本の美しい自然を、「響12年」で日本人らしさや奥ゆかしさを、「ルジェ クレーム ド アプリコット」で親しみやすさを表現したという翠響庵。ベッキーさんは「小林さんの競技後の説明を聞いて、なんて綺麗なネーミングなんだろうと思いました。味も本当に素晴らしかったです。1番最初にすごく素敵なカクテルが出てきたので驚きました!」と最終選考会ではトップバッターで登場した作品だったことを振り返り、審査員を魅了した翠響庵を絶賛していました。
豪華競演!スペシャルエキシビションとともに
サントリー ザ・カクテルアワード 2010が閉幕!
表彰式のフィナーレを飾ったのは、小林さんと海外バーテンダーの3名によるスペシャルエキシビション。受賞作品の『翠響庵(すいきょうあん)』を、全員が同じレシピで創作。和やかな雰囲気のなか、小林さんの両サイドで創作していたガードナー氏とナイジェル氏が、2人揃って小林さんのもとに近寄り手元をジロジロとのぞき込むなど、会場の笑いを誘う一幕も。3人のカクテルを試飲したベッキーさんは、「同じレシピでも微妙に香りが違う気がしました。同じカクテルでも、こんなに個性やスタイルの違いがあるんですね。」と改めてカクテルの魅力を実感されていました。また小林さんは「創作するときの“魅せ方”など、見習うところがいっぱいありました。」と仕事では体験することのないセッションという貴重な体験を楽しんでいたようでした。
日本が誇るプロバーテンダーたちの、磨きあげられた技と感性によって生みだされるオリジナル・カクテルの数々。“おもてなしの心”から紡ぎだされた美しいカクテルが、2010 サントリー ザ・カクテルアワードから洋酒文化を愛する世界中の人々のもとへと羽ばたいていきました。