2008 WINNER

COCKTAIL

Milano Renaissance
~新たなる挑戦~
ミラノ ルネッサンス ~アラタナルチョウセン~
RECIPE
  • カンパリ 30ml
  • シャンボール  15ml
  • エックスレイテッド 15ml
  • フレッシュ・ライムジュース 1tsp
  • サントリー トニックウォーター 30ml
  1. 1. トニックウォーター以外の材料をシェークして、カクテル・グラスに注ぐ。
  2. 2. トニックウォーターで満たし、軽くステアする。
  3. 3. 金粉を吹き付けたレッド・チェリーとバラの花びらを
    ブラック・オリーブに刺してグラスの縁に飾る。

BARTENDER

遠藤 真彦 さん
Masahiko Endo
バー オスカー勤務
師匠をはじめ、支えてくださった、たくさんの方に感謝の気持ちを伝えたいです。今回は、今までにやったことのない新しいことに挑戦しました。ショートカクテルにトニックウォーターを入れるという、あまりないタイプのカクテルです。古く伝統あるリキュールに新しい技を取りいれることを「ルネッサンス」にかけました。名誉ある賞の格を守るためにも、もっと精進し、探求し続けなければと思っています。本当にありがとうございました。

EVENT REPORT

2008年の頂点に輝いたのは、
伝統と新たなる挑戦から生まれたカクテル
今年で15回目を迎えた「2008 サントリー ザ・カクテルアワード」が、10月21日、ANAインターコンチネンタルホテル東京にて開催されました。多数の応募作品の中から、厳正なる1次審査・2次審査をクリアし、最終選考会へと勝ち残ったのは、わずか20作品。プロとしての誇りと情熱を胸に、決戦の舞台に立った20名のバーテンダーによる、美しくそして熱い競演が繰り広げられました。

「カクテル アワード 2008」――― その名誉ある栄冠を手にしたのは、バー オスカー(福岡県福岡市)に勤務する遠藤真彦さんの作品『Milano Renaissance(ミラノ ルネッサンス)~新たなる挑戦~』です。“伝統”と“新しさ”の融合によって考案された作品は、イタリアを代表する伝統的なリキュール「カンパリ」を使い、ショートカクテルにトニックウォーターを取りいれるという斬新な試みに挑戦したカクテル。「カンパリ」をベースに、プレミアムリキュール「エックスレイテッド」と「シャンボール」が奏でる華やかで深みのある味わい。そしてトニックウォーターが絶妙な軽やかさをもたらし、さっぱりとした飲み心地の新スタイルカクテルの誕生です!
大観衆が見つめるステージ、
光の演出とBGMとともにバーテンダーが舞う
観客席からあふれるほどの大観衆がステージを見つめるなか、「2008 サントリー ザ・カクテルアワード」がスタート!美しくライトアップされた舞台で、スポットライトを浴び、華麗な技を披露するバーテンダーたち。流れるような手の動き、客席に向けられた微笑み、そして鮮やかにシェイカーを振る姿が、観客を魅了します。審査員席からは、サントリー チューハイ「カロリ。」のイメージキャラクターであるタレントの優香さんと、株式会社マガジンハウス「an-an」編集長の松浦立依さんがステージを見つめ、その真剣な表情からも審査の難しさが伝わってきました。課題製品部門・フリー作品部門の順に行われた、約2時間の競技が終了し、別室にての最終審査へ。
一方、ステージ裏では、大舞台を終えた出場者たちが安堵と達成感に満ちた表情を浮かべ、互いの健闘を称えて声をかけ合う姿が見られました。
また審査結果を待つしばしの間は、パーティ会場へ移動してのブレイクタイムに。披露された20作品をはじめ、スタンダードカクテルをおしゃれに楽しむ「ソフトマティーニ」やさっぱりとした飲みやすさが人気の「リキュール モヒート」のブースが設けられ、多彩なカクテルの味わいを楽しみながら、なごやかなひと時を過ごしていました。
緊迫した場内でその時を待つ出場者たち。
栄誉ある「カクテル アワード 2008」発表の瞬間!
大観衆が固唾を呑んでステージを見守るなか、ついに発表の瞬間です。各部門の優秀賞、最優秀賞が発表され、いよいよクライマックス!!課題製品部門、フリー作品部門の最優秀賞に輝いた2つの作品のどちらかが、「カクテル アワード 2008」の栄冠を手にします。プレゼンテーターとしてステージにあがった優香さんから、そのカクテルが発表されました。
「カクテル アワード 2008は! 課題製品部門『Milano Renaissance(ミラノ ルネッサンス)~新たなる挑戦~』です!」
会場に響き渡る拍手喝采、スポットライトとフラッシュを浴びステージに立った遠藤真彦さんは、「夢のようです。興奮してしまっていて、何を言っていいのか… たくさんの方々に応援していただきました。感謝の気持ちでいっぱいです!」と戸惑いながらも、受賞への歓びを語ってくださいました。優香さんは「見た目もすごく素敵で、甘さのなかにもさっぱりとした飲み心地の良さがあり、多くの方に楽しんでもらえるカクテルだなと思いました」と笑顔で祝福のコメントをされていました。
華麗なエキシビションとともに、
「2008 サントリー ザ・カクテルアワード」が閉幕
歓びのムードに包まれた会場では、「カクテル アワード 2008」に輝いた遠藤さんによるエキシビションが披露されました。華やかなライティングやBGMとともにステージに立つその姿は、自信と歓びに満ちたオーラを感じさせ、素晴らしい技とカクテルで観客を魅了してくれました。

1994年から開催されてきた「サントリー ザ・カクテルアワード カクテル コンペティション」。今年も日本全国のバーテンダーの方々から、たくさんのご応募をいただきました。今なお、その腕と感性を磨き、進化し続けるバーテンダーにより創造される新しいカクテルの数々。この舞台から、今年も世界へと羽ばたく素晴らしいカクテルが誕生しました。