チーズとワイン

世界のチーズ事典

世界のチーズから、それに合うワインをお探し頂けます。

ボーフォール ダルパージュ

Beaufort d'Alpage Affine Par Paccard

2014年01月

咲き乱れる高山植物をのびのびと食した牛のお乳が生み出す味わいは、豊かな芳香と蜜のような甘味、しっとりとした旨味をたっぷりとそなえた絶品、まさに自然の滋味にあふれています。白ワインとともに、その気品をじっくりとお楽しみください。

ボーフォール ダルパージュ

楽園からの贈り物 ~チーズ界のプリンス~

 スキーにスケートなど、様々なウィンタースポーツが目白押しのこの季節。家族や友人とワイワイ応援する時はもちろん、テレビの前で一人観戦する時にも、ワイン&チーズがあればそれだけで気分が盛り上がるもの。そこで今回は、ウィンタースポーツ観戦にふさわしい雪国生まれの大型硬質チーズ「ボーフォール ダルパージュ(beaufort d'alpage )」をご紹介致します。

 なだらかな曲線を描く特徴的な側面に、力強い味わい。「チーズ界のプリンス」とも称されるほどの美味しさは、フランス東部、アルプスを望むサヴォワ地方で生み出されます。サヴォワ地方というとイメージしづらいかもしれませんが、約20年頃前に話題となった町、アルベールヴィルの在る地域と言えば、ピンと来る方も多いのではないでしょうか。「ボーフォール」の名は、そのアルベールヴィル近くにあるボーフォールタン渓谷に由来します。冬が長く厳しいサヴォワ地方の人々にとって、保存性の高いチーズは雪に閉ざされる間を生き抜く食料として、大切な役割を担ってきました。

 「ボーフォール」は、険しい山岳地帯や厳しい気候を逞しく生き抜くことが出来るタリーヌ種、アボンダンス種という2種類の牛の新鮮なミルクから作られ、最低でも5ヶ月間の熟成期間を要します。中でも、夏(5~9月)の放牧期間に作られるものは、「エテ(été 夏)」と呼ばれ価値が高まります。「エテ」の中でも標高1500m以上の高地牧草地で過ごす牛のミルクをシャレー(chalet山小屋)で1日2回搾乳し、その後すぐに手作りされるものは「アルパージュ(alpage 夏期山岳高地放牧地)」と名乗る事が出来、最高級とされます。つまり、これが「ボーフォール ダルパージュ(beaufort d'alpage )」です。

 青く澄んだ空、清々しい空気、多様な高山植物群とその花々が咲き誇る放牧地「アルパージュ」、そこはまさに牛たちの楽園です。壮大な山々をたくましく踏みしめ、自生する草花を気ままに食し、のんびりと反芻する。こんな環境で育まれた牛のミルクから、丹誠込めて作り上げられたチーズ「ボーフォール ダルパージュ」は、大自然のエネルギーと人間の巧みな技の結晶です。夏に作られたチーズは、翌々年の秋~冬になると熟成を経て深みを増し最高の食べ頃を迎え、期間限定で販売されます。しなやかな舌ざわり、どことなく味噌を思わせる甘くスモーキーな複雑味のある芳香、力強いコクの中に上品さを兼ね備えています。

このチーズに合うワイン

こんなしっかりとした味わいのチーズには、フルボディの赤ワインが最適か?と思われましたが、最終的に選ばれたのは白ワインの「ブシャール ペール エ フィス ブルゴーニュ シャルドネ “ラ ヴィニェ”」。 続きを見る

この記事はフェルミエ監修の元に作成しております。
株式会社フェルミエ 取締役社長:本間るみ子 執筆:犬田ゆり
東京都港区愛宕1‐5‐3 愛宕ASビル
Tel:03‐5776‐7722 Web:www.fermier.co.jp

フェルミエ

チーズとワイン トップへ戻る

メールマガジン

新商品やお得なキャンペーンや、お手軽にワインを楽しめるレシピ情報を、毎月1回お届けします!メールマガジン登録

インフォメーション

  • 登美の丘ワイナリー見学へ行こう!

ワインを探す

色・タイプ

ボディー・味わい
国