こんなしっかりとした味わいのチーズには、フルボディの赤ワインが最適か?と思われましたが、最終的に選ばれたのは白ワインの「ブシャール ペール エ フィス ブルゴーニュ シャルドネ “ラ ヴィニェ”」。創業1731年のブルゴーニュワインの伝統を担ってきた名門「ブシャール ペール エ フィス」社のワインです。1995年からオーナーとなったアンリオ家のこだわりは、
「ひとつひとつの畑の個性(テロワール)が忠実に反映されていること」
「魅惑的な果実味と洗練されたエレガントさをあわせもつ味わいであること」。
そのため伝統的な農法で畑の土壌を活性化し、同時に収穫量をぎりぎりまで制限しています。収穫時は凝縮味を増したブドウを一房一房手で選別をし、更に醸造槽に入れる前にもう一度テーブルの上で選果するという厳密な方法が取られます。
今回ご紹介する「ブルゴーニュ シャルドネ “ラ ヴィニェ”」はコート・ドールとコート・シャロネーズ産のシャルドネを100%使用。青リンゴや柑橘系のフルーツのような香り、フレッシュな果実味、優しい口当たりは本場ブルゴーニュ シャルドネの典型の一つといえるワインです。
チーズとワインを合わせると、チーズの甘く濃厚な香りをシャルドネの華やかなブーケが包み込みます。そして口に入れた途端、全身に広がるチーズの力強い旨味でワインの熟度がぐっと増して感じられ、シャルドネのなめらかな口溶けとほのかなミネラル感は後味に甘く心地よい切れ味をもたらしてくれます。一人でのんびりとプチ贅沢をしながら楽しみたいときにおすすめの組み合わせです。
また、ここ一番というとき、家族や友人と集まって盛り上がりたいときには、「ローラン・ペリエ ブリュット L・P」を選んではいかがでしょうか。ローラン・ペリエのメゾンのスタイルである「フレッシュさ」「エレガントさ」「バランスの良さ」を表す顔というべきシャンパンです。その秘密は厳選されたシャルドネを50%以上の高い割合で使用することと、巧みの技とも言える絶妙なアッサンブラージュにあります。キラキラと輝く淡いゴールドの色合い、フルートグラスの底から湧き出るかのような繊細な泡立ち、柑橘類と白い花のような香りが程よく絡み合うデリケートでフレッシュな香りは、グラスに注いだ瞬間、空間全体を贅沢な雰囲気に満たしてくれます。ワインもチーズもお互い違うタイプの香りとコクでありながらどちらも引けを取る事はなく、それぞれの余韻が相乗効果となっていつまでも続きます。そして何より印象的なのはワインのフレッシュな軽やかさが力強いチーズに優しさを与えてくれること。やや個性が強すぎるプリンスが優美なプリンセスに出会い、恋を知って丸くなったというところでしょうか。
今しか味わえない「ボーフォール ダルパージュ」と華やかなシャルドネで気持ちを盛り上げながら、寒い冬を楽しくお過ごしください。