チーズとワイン

世界のチーズ事典

世界のチーズから、それに合うワインをお探し頂けます。

サヴール・デュ・マキ

Saveurs du Maquis

2012年07月

表面にまぶされているのは、ローズマリー、セイボリー(サリエット)、フェンネル、ジュニパー、赤唐辛子。色とりどりの灌木が咲き乱れるコルシカの春が目に浮かぶようです。若いうちはしっとりと羊乳の甘みを楽しめ、ハーブが乾きブルーグレーのカビをまとう頃には、力強くスパイシーな味わいに変化します。底力のあるコルシカ産チーズには、濃厚でしっかりとした赤ワインがしっくりと合います。

サヴール・デュ・マキ

美しい島コルシカの香りを楽しむマリアージュ

ヴァカンスシーズンの前に、一足早くヴァカンス気分を味わえるコルシカ島のチーズはいかがでしょう。

青い海、青い空、そして真っ白い岸壁がまぶしいコルシカ島は、地中海に浮かぶイル・ド・ボーテ(美しい島)と呼ばれます。自然豊かな美しいコルシカ島で造られる、今回ご紹介するチーズはその名も「サヴール・デュ・マキ」。これは「マキの風味」という意味で、表面にコルシカ産のローズマリー、サリエットなどのハーブがびっしりとまぶされ、とても香り高いチーズです。「マキ」とは特定の植物名ではなく、コルシカ島に自生する灌木群のことで、地面を覆う腰丈ぐらいの低い木々のことをいいます。コルシカ島南部の国立公園ではこの灌木群が一面に広がっていて、島を代表する風景といえます、そんな風景をイメージし、地元の羊の乳から造られたチーズのまわりにハーブをまぶして造られたチーズが「サヴール・デュ・マキ」です。

コルシカ島で生産されるチーズの多くは、「トム」と呼ばれるセミハード系の素朴なチーズですが、この「サヴール・デュ・マキ」は本土向けのおしゃれなチーズとして開発されました。フランス人をはじめヨーロッパの人にとってコルシカ島はヴァカンスで訪れたい島です。そんな憧れのコルシカ島をイメージしたこのチーズは、メーカーごとにロマンチックな名前が付けられています。今回紹介する「サヴール・デュ・マキ」以外に、「フルール・ド・マキ」(マキの花)や「ブラン・ダムール」(恋の芽生え)など、素敵なネーミングばかりです。

このチーズの製造シーズンは羊乳の泌乳期間である12月~6月頃までです。春から初夏にかけての乳質が良い時期の羊の乳から造られる「サヴール・デュ・マキ」は、さらに品質も良くなり、まぶされたハーブでさらに香り高くなります。若いうちはしっとりとしたテクスチャーで心地よい酸味もありますが、熟成すると引き締まり、香り高くコクのあるチーズに変化していきます。

このチーズに合うワイン

今回のテイスティング会では少し熟成が進んだ「サヴール・デュ・マキ」を試食し、ワインをセレクトしました。 続きを見る

この記事はフェルミエ監修の元に作成しております。
株式会社フェルミエ 取締役社長:本間るみ子 執筆:村瀬美幸
東京都港区愛宕1‐5‐3 愛宕ASビル
Tel:03‐5776‐7722 Web:www.fermier.co.jp

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