桜咲く時期に「ラ・ロッサ」とロゼの桜を感じるマリアージュはいかが?
今月は桜の香る春らしいチーズ「ラ・ロッサ」をご紹介しましょう。
北イタリア アルプスの麓ピエモンテ州のランゲ地方では、ロビオラという山羊乳製のチーズが伝統的に造られており、イチジクやクルミの葉で包んで熟成をすることがあります。これをヒントに2004年秋、山羊のチーズを桜葉で包んでみてはどうかと、コーラ社にフェルミエからアイデアを持ちかけたのが、このチーズの始まりです。当初は現地イタリアの桜葉で包んでいましたが、イタリアで桜葉を大量に確保するのが難しいこと、葉自体が少し硬いこと、また香りがほとんど感じられないことが難点でした。そこで再提案したのが日本の桜葉です。イタリアの桜葉に比べ、桜餅などに使われる日本の桜葉は香りが高く、また食べることが出来るくらい非常に柔らかいため、現地に日本から桜葉の塩漬けサンプルを持参し、本格的に商品開発が始まりました。以降日本から塩漬けのオオシマザクラの葉をイタリアに空輸し、コーラ社自慢の山羊乳100%チーズを包み、現在の形になっています。赤いリボンをあしらった姿は見た目にも可愛らしく、爽やかなシェーヴルの酸味と桜の香り、塩味が三位一体となった、今では日本の春を感じるチーズの1つになっています。