チーズとワイン

世界のチーズ事典

世界のチーズから、それに合うワインをお探し頂けます。

バラット

Baratte

2011年04月

昔、農家では、しぼった乳を一晩放置し、自然に浮いた脂肪を樽に入れて棒を上下に動かして、バターを造っていました。そのバター作りの道具(バラット)に形が似ていることで名付けられました。優しい酸味とクリーミーな風味、そしてピックの刺さった小さくかわいらしい形が特徴です。

バラット

新緑の時期に一押しのシェーヴルとソーヴィニヨン・ブラン種ワインのマリアージュ

若葉のすがすがしいこの時期、山羊乳製のチーズであるシェーヴルは旬を迎えます。山羊が出産の時期を迎えるからです。お母さん山羊は子山羊に美味しいミルクをたくさんあげる為に、春に芽吹いたばかりの牧草を食べます。その為、この時期の山羊乳は乳質も良く、乳量も豊富になり、山羊乳チーズ造りも最盛期を迎えます。山羊乳製のチーズは手のひらにのるくらい小さなサイズのものが主流です。また、造りたてのフレッシュな状態を楽しむものが多いので、今の時期が最もおすすめです。新緑の季節に作られたシェーヴルは、まさに"旬"の贈り物なのです。
食いしん坊の"マリアージュ会"メンバーは、もちろん旬のものに目がありません。今回は、メンバーたちが大喜びした今が旬のシェーヴルをご紹介します。

シェーヴルの中でもとりわけ小ぶりで可愛らしいチーズが、フランスのボルドー地方、ドルドーニュ県が産地の「バラット」です。楊枝が刺さっている姿はまるでさくらんぼをひとまわり大きくしたよう。摘まんでひと口で食べられる「バラット」は、この季節のピクニックや屋外でのパーティーにもお奨めのチーズです。
「バラット」とは、昔、バター作りで使われていた道具の名前を意味します。かつてのフランスの農家では、搾った乳を一晩放置した後、自然に浮いた脂肪を樽に移し、そこに棒を入れて上下に動かしながらバターを作っていました。丸いチーズに楊枝が刺さった姿がこの道具(バラット)に似ていることが、名前の由来です。「バラット」は山羊乳をゆっくりとヨーグルトのように乳酸菌で凝固させてから水きりをした後、塩をし、小さなボール状に丸めて造ります。山羊乳特有の真っ白でキメが細やかな生地と、しっとりとしたテクスチャーが特徴です。一口食べるとフレッシュで心地よい酸味が広がります。まさに爽やかな新緑の季節にぴったりの清々しいチーズといえるでしょう。

このチーズに合うワイン

今回この「バラット」におすすめしたいワインが「ドメーヌ バロン ド ロートシルト ボルドー レゼルブ スペシアル(白)」です。ボルドー地方の五大シャトーのひとつ、「シャトー ラフィット ロートシルト」を擁するロスチャイルド家が手掛けるワインです。ボルドー地方の白ワインの主要品種であるセミヨン、ソーヴィニヨン・ブランで醸されています。ソーヴィニヨン・ブランという品種の特徴でもあるハーブを連想させる香りは、シェーヴルと相性が良い定石の組み合わせといわれています。テイスティングする前からメンバーの期待が高まったワインでした。色調はグリーンがかったやや淡い麦藁色。香りはグレープフルーツを思わせる柑橘系と、ソーヴィニヨン・ブラン特有のハーブや青芝のような爽やかさが特徴です。味わいは爽やかな果実味と若々しいフレッシュな酸味が広がり、ハーブの風味と共に心地よい苦味が感じられます。アルコールのボリュームもほどよく、余韻はすっきりとした辛口でセミヨンの柔らかで膨らみある味わいが楽しめます。 続きを見る

この記事はフェルミエ監修の元に作成しております。
株式会社フェルミエ 取締役社長:本間るみ子 執筆:前田 真希
東京都港区愛宕1‐5‐3 愛宕ASビル
Tel:03‐5776‐7722 Web:www.fermier.co.jp

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