2009年07月

フランス　アルザス地方のウォッシュタイプのチーズ。表皮は淡いオレンジ色でしっとりとぬれたように光り、香りは個性的でやや強め。食べてみるとミルキーで濃厚な旨みの余韻が長く続きます。

とろけるような一体感！軽快な白ワインとウォッシュチーズ

蝉の鳴き声、にぎわう小学校のプール、ドカ～ンと舞い上がる花火と、もう夏本番です。子供も大人も夏休みはやっぱりうれしいもの。久しぶりに会う親戚や仲間と美味しい料理やお酒を囲むのもまた楽しみの一つですね。そんな場面にぴったりのチーズ「アフィネ・オ・ゲヴュルツトラミネール」をご紹介したいと思います。

ドイツとの国境フランス、アルザス地方で生まれたこのチーズを語るのに外せないのがマンステールというチーズの存在です。と言うのも、アフィネ・オ・ゲヴュルツトラミネールはマンステールを、地元の白ワイン、ゲヴュルツトラミネールのマール（粕取りブランデー）で洗いながら熟成させたものなのです。そのため表皮は淡いオレンジ色でつやつやとぬれたようにしっとり、何度も洗うので香りは少々個性的です。面白いところと言えば、香りと味のギャップでしょう。見た目、香りから想像するものとは異なり、その味わいはほんのりミルキーで濃厚な優しい味わいです。熟成するにつれてトロ～と変化し、さらにゲヴュルツトラミネールの少しスパイシーで華やかな風味が、大人の味わいをもたらしてくれます。