爽やかなスパークリングワインとフレッシュチーズのマリアージュ
毎年、梅や桃、桜など春の香りを感じると、どことなくドキドキとした気持ちになります。草木が芽吹いていくように、何かのはじまりを予感させる季節です。思いっきり深呼吸をして・・いざスタート!!そんなフレッシュな気分と共に味わいたいのがこのイタリアのフレッシュチーズ、「リコッタ」です。
一般的にチーズは動物のミルクにレンネット(凝乳酵素※)を加えて凝固させたもの。そしてこの固まった塊(カード)から水分(ホエー(乳清))を抜いた状態のものがフレッシュと呼ばれるチーズの状態です。
「リコッタ」の語源は「二度煮る」。チーズをつくる過程でできたホエーに、さらに新しいミルクを入れてひと煮立ち。浮いてきたほわほわとした白い塊(カード)をすくって出来上がりです。
「リコッタ」づくりが盛んな南イタリアの店先では製造後48時間以内の新鮮なリコッタがすくった籠に入れられたまま、売られています。フレッシュチーズは新鮮さが命なのです。現地では新鮮なうちは蜂蜜、グラッパなどをかけて楽しむようですが、大半はお菓子づくりやラザニアなどのパスタ料理で活躍することの多いチーズです。
※ 凝乳酵素:動物のミルクを固める酵素。