初夏におすすめ!旬のフェーヴルとチリの白ワインの爽やかなマリアージュ
近頃はチーズの旬をご存知の方が増えたようで、「シェーヴル(山羊乳製チーズ)がおいしい季節ですね」と、声をかけられるようになりました。山羊が乳を出すこの時期を、シェーヴル好きの方々は心待ちにしています。体の小さい山羊は乳量も少ないため、チーズも小さく作るものが多く、球状や棒状、ピラミッド型など、さまざまな形があります。その中でも、この「クロタン・ド・シャヴィニョル」はまあるい形が愛らしく、人気のシェーヴルのひとつです。
生まれは白ワインの有名なフランス・ロワール河上流のサンセールの近く、シャヴィニョル村です。シェーヴルは熟成と共に水分が蒸発し、身が引き締まっていきます。「クロタン・ド・シャヴィニョル」は、その熟成段階毎に名前がついていて、日本で一般的なものは12日熟成の「ドゥミ セック」です。酸味が爽やかでフレッシュな味わいは、パリで流行った「クロタンのサラダ」におすすめです。チーズをオーブンで焼いてサラダ菜など葉物の野菜と合わせます。
熟成が進むと青やグレーのカビが付きはじめ、シャンピニヨンの香りを放ち、ホクホクとした食感に。酸味は穏やかになり、ミルクのコクが増し、木の実のような風味へと変化してゆくのです。